ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 宮城 > 記事です。

宮城

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

パナソニックEVエナジー:大和町に電池工場 300人の新規雇用 /宮城

 ◇ハイブリッド車向け--トヨタと松下の共同出資会社

 ハイブリッド車(HV)向け二次電池を生産するトヨタ自動車と松下電器産業の共同出資会社「パナソニックEVエナジー」(本社・静岡県湖西市)の新工場が大和町に建設されることが27日、正式発表された。同社によると、投資額は約300億円、地元での新規雇用人数は約300人。村井嘉浩知事は「原油高が続けばHV向け電池の需要は間違いなく高まる。大きな効果が期待できる」と喜びを語った。【青木純、伊藤絵理子】

 同社の説明では、新工場は大和町の「大和流通・工業団地」内に建設し、10年初めに稼働予定。ニッケル水素蓄電池を当初は年に10万台分、1年後には20万台分生産することを目指し、当面は「プリウス」などを生産している東海地方に出荷する。出荷額は年数百億円規模とみられる。

 仙台市内で取材に応じた同社の大谷昌司・顧客サービス部長は、「電池はHVの重要部品で、静岡だけで生産すると災害などのリスクが大きい」と新設理由を説明。宮城を選んだ理由としては▽港湾や鉄道など物流網が充実▽求職者数が多く人材採用が容易--を挙げ、「急拡大するHV向け電池の需要に応えたい」と話した。

 大和町ではトヨタ自動車東北によるエンジン工場新設が、隣の大衡村でもトヨタの生産子会社・セントラル自動車の本社移転が決定している。大谷部長は「HVをどこで生産するかは自動車メーカーの判断。(県内進出は)エンジン工場と直接の関係はない」としたが、村井知事は「トヨタが東北を自動車生産の一大拠点にすることがはっきりした」と指摘した。

 パナソニックEVエナジーは96年設立。工場は現在湖西市内に2カ所あり、10年には大和町の新工場を含めて年約100万台分の生産を目指すという。トヨタは10年代の早い時期にHVの年間販売数

100万台に引き上げるとしている。

毎日新聞 2008年5月28日 地方版

宮城 アーカイブ一覧

 
郷土料理百選

おすすめ情報