経済産業省原子力安全・保安院は27日、Jパワー(電源開発)から申請されていた大間町の大間原発(改良型沸騰水型軽水炉、出力138万3000キロワット)の第1回工事計画を認可した。これで同原発は着工となり、商業炉としては世界初のフルMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料を使用した原発の建設が始まる。
今回認可されたのは、原子炉建屋への出入りを管理するサービス建屋の一部で、放射線管理設備や廃液など廃棄物処理設備の一部。実際の工事日程は未定だが、近く重機による基礎掘削がスタートする。原子炉建屋やタービン建屋などの工事計画は秋ごろの申請となる見通し。運転開始は12年3月の予定。
工事計画の認可を受け、大間町の金沢満春町長は「認可されたとの報告を受け、安堵(あんど)している。事業者は安全を第一に、世界に誇れる発電所を建設してほしい」とのコメントを発表した。【松沢康】
毎日新聞 2008年5月28日 地方版