松江放送局

2008年5月28日 12時17分更新

隠岐の精神科医確保で知事要請


隠岐の島町にある隠岐病院で、精神科の医師がいなくなるおそれが出ている問題を受けて、溝口知事は県内の精神科医の団体の代表を訪ね、医師が確保できるよう、協力を要請しました。

隠岐病院では来月いっぱいで任期が切れる常勤の精神科医の後任が確保できず、7月以降、精神科の治療ができなくなる恐れが出ています。
これを受けて、溝口知事は28日午前、松江市内で病院を経営する島根県精神神経科診療所協会の釜瀬春隆会長を訪ねました。
そして、「隠岐から松江市などの病院に通院するのは難しく、地元で診察できる体制を確保したい」と述べて、医師確保に向けた協力を求めました。
これに対し、釜瀬会長は「隠岐の精神科医療を維持するため、できる限りの協力をしていきたい」と応えていました。
隠岐病院の精神科は、島前・島後をあわせてただ一つの精神科で、1日におよそ30人の外来患者が訪れる他、今も20人近くが入院しています。
溝口知事は「常勤の医師が確保できそうな状況になりつつある。
今後は、常勤医の確保とあわせて、医師を支援する体制についても検討していきたい」と述べました。