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幕別に家畜診療所 元帯畜大助教授・宮沢さん 「馬生産者の力に」 人工授精師養成講座も(05/20 13:36)

 【幕別】元帯畜大助教授で3月に岐阜大を定年退職した宮沢清志さん(61)が、馬を診察する家畜診療所を町内駒畠に開設した。「苦境に立つ馬生産者の力になりたい」と、凍結精子を使った人工授精法の普及にも努め、生産者のコスト削減に協力したい考えだ。

 宮沢さんは、帯畜大で臨床獣医学の助教授として務めていた一九八九年、帯広から駒畠に移住。二〇〇四年に岐阜大に移り、今年三月まで単身赴任していた。現在は、馬三頭、羊二匹、鳥十羽を飼育し、来年から五十アールの畑で野菜づくりも始めるつもりだ。

 十勝に戻って驚いたのは馬の生産者が減ったこと。ばんえい競馬の報償費削減などで馬の取引価格は低迷。後継者がいる生産者は少なく、高齢化も進んでいる。馬などの産業動物を専門とした獣医師も減少していることから「このままでは良い馬を生産できなくなる」と診療所の開設を決めた。

 また、研究者時代は、凍結精液による馬の人工授精法について研究し、受胎率70%を実現した。「人工授精だと、繁殖のコストは百分の一に抑えられる」として、今後は人工授精師の養成講座なども開くという。

 農林水産省によると、〇六年度の獣医系大学の卒業生のうち49・5%が愛玩動物の診察を主体とする動物病院などに就職。産業動物の診療に従事している獣医師は全体の一割程度という。道獣医師会(札幌)も「馬を専門とする獣医師は減ってきているはずだ」としている。

 宮沢さんは「馬専門の獣医師は優秀な馬の生産に不可欠。獣医系大学は、産業動物を専門とする獣医師をきちんと養成してほしい」と話している。(中村征太郎)

 
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