1)UtilDVDRW
1.4
今回は、リッピング後にDVD-VR形式のままDVD-RWに書き戻す用途で使用した。 |
先ずDVD-VRのファイル構成にする。
「DVD_RTAV」フォルダを作成して、
その中にリッピングした
VR_MOVIE.VROとVR_MANGR.IFO
ファイルを配置する。 |
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UtilDVDRW.exeを起動 |
(1)「参照」 ボタンをクリックして、書き戻すDVD_RTAVフォルダを指定する。
(2)ドライブに空のDVD-RWディスクを挿入し、「チェックDisc」ボタンを押して認識させる。
・・・”記録されていないDiscです”等と表示される。
(3) Windows Vistaの「ディスク消去」で空にしたディスクの場合は、何故か書き込みに
失敗するので、「低速消去」を実行する。 30分位掛かる。
(4)「ファイナライズする」をチェックして「VR書込み」を実行する。 |
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(5)フォーマット中→VROファイル読込み中→ファイナライズ中→ファイナライズ正常終了 |
*なお、DVD-VRの基本ファイル構成は、3種類のファイルから成る。
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VR_MOVIE.VROが動画
ファイル本体で、それ以
外は管理情報とそのバ
ックアップファイル。 |
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DVDプレイヤーの中でも、VRタイトルの表示が可能なものは有用だ ⇒ |
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2)リッピング前・後の動画ファイルの解析
VR_MOVIE.VROファイル:リッピング前のファイル
VR_MOVIE.mpgファイル:リッピング後のファイルmpgにリネーム
いずれも映像:MPEG2, 720x480, 29.970fps, 9571Kbps
音声:Dolby Digital AC-3, 2ch, 48Khz, 256Kbps
アスペクト比は、リッピング前 4:3、リッピング後16:9 |
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3)リッピング後のVR_MOVIE.VROは、拡張子をmpgにリネームすれば各種用途に再利用可能だ。
但し、解像度720x480のアスペクト比16:9という不揃いな画像サイズとなっており、
WMPとMPCでは問題なく再生出来るが、GOMPlayerではフリーズし易く、VLCでは横長
の映像となってしまう。SMPlayerではシーク操作が出来ないという不完全なファイルだ!
従って、編集して個別のファイルに変換する場合はアスペクト比16:9に解像度(例えば 720x
408)を一致させて処理した方が良い。 |
4)
VOB
Tool 0.06
地デジを保存した場合のDVD-VRは、複数のタイトルを一個のVROファイルにまとめられてし
まう。
VROのタイトルを分割する用途にvro2splitが使用出来ると云うが入手が困難なので、この
VOB用のツールを用いても可能だ。
先ず、VR_MOVIE.VROの拡張子を vobにリネームしておく。 |
1ファイルの読込み
2VOBを解析
3解析進捗
4解析結果
5タイトルを抽出 |
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1)DVD-VRモードでムーブしたDVD-RAMを、relCPRMを使った今回の方法で簡単にコピー
ガードフリーにする事が可能だった。
しかし、 地上デジタル放送のフルハイビジョンサイズ(1440x1080)をSDに近いDVDサイズ
(720×480)に落としたものをフリーに出来ても、有難味は少ない。
2)残念ながら筆者の環境では、実験A、Bのようにフルハイビジョンサイズで録画したメディア
からリッピングする事は出来なかった。 |
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素材:地上デジタル放送を、ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDMR-BW800)で
DR(ダイレクトレコーディング)モード、又はHG(ハイビジョン長時間録画の高画質)モード
で録画した番組をBD-REにムーブした後のBDAV
方法:以下のセットでリッピンを試みた。
IsoBuster2.3.0.1、BackupBDAV039b+Java
Runtime Environmentv6 Update4+
PowerDVD7.3Ultra又はWinDVD8
for I-O DATA 、cciconv
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結果:BackupBDAの "Hammering
drive..."の段階で、BD対応プレイヤーを起動したが、以下
の如く 残念ながらリッピング出来なかった。
PowerDVD7.3を起動して再生したが、何の応答もなくProcessin Key..を取得する事は
出来なかった。
WinDVD8を起動したのだがハングアップして動作を停止してしまい、 Processin Key..
の取得に失敗した故のメッセージ(下図)が表示された。 |
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何んと!AACSの「MKB_RW.inf」を バイナリエディタ
Bzで見ると 12桁目の数字が「04」とな
っており、AACSはバージョン4のようだ! |
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ブルーレイレコーダーDMR-BW800のAACSが、AACS
V4に進化した為なのだろうか?
GGW-H20N(BD&HD DVDコンポ)ドライブが進化した(FirmwareをXJ01→XJ02にアップ
デートした、AACS V4に感染した)為なのだろうか? |
*BDAVのファイル構成と動画本体のファイル形式 |
BDAVのファイル構成 |
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動画本体のファイル形式
STREAMフォルダ内のm2tsファイルは、WinDVD8再生中に得られる情報では、
DRモードで録画
映像:Encrypted and Interlaced MPEG2, 20.0Mbps, 1440x1080,
29.97fps
音声:MPEG AAC, 191Kbps, 2Ch, 48KHz
HGモードで録画
映像:H.264, 17.499Mbps, 1440x1080, 29.97fps
音声:AC3, 384Kbps, 2Ch, 48KHz |
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<実験B>地デジをAVCREC方式でムーブしたDVD-RAMのリッピング
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素材:地上デジタル放送を、ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDMR-BW800)で
DR(ダイレクトレコーディング)モードで録画した後、AVCREC方式でDVD-RAMにムー
ブした。
方法:PCのBD&HD DVDコンポドライブ(I-O DATA製のBRD-SH6B)上で再生及びリッピング
が可能か検証してみた。 |
結果:WinDVD8
for I-O DATAやPowerDVD7.3Ultraなどで再生出来ない!
従って、リッピングする事は望むべくもなかった。 |
*AVCREC方式のファイル構成 |
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AACSを格納するフォルダの名称が少々異なる以外は、BDAVのファイル構成と同じだ。
地デジの映像はMPEG2、音声はAACのm2tsだが、AVCREC方式の映像はAVC/H.264、
音声はAC3のm2tsとなる筈だ・・・但し、筆者の環境では解析する術がない!
*筆者が購入したPanasonicのDIGAは、DRモードでHDDに録画した場合にはAVCREC
方式でBlu-rayへムーブ出来ない
! |
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<参考>デジタル放送をコピーフリーの状態でフルハイビジョン録画する方法 |
1)コピースルーなハイビジョンキャプチャボードの増設
それらキャプチャボードの中、低価格(但し、別途デジタルチューナーが必要)で入手が可
能なものには、クレバリー社のコンポーネントキャプチャカード「CB-HARROC01-PCIE」
とアースソフト社の「PV4」とがある。
PV4は、容量の大きなAVI に近いDV形式で録画されるため、CMカット後は再圧縮して保
存する必要がある。
前者は、録画後自動的にWMVファイルに変換して保存する事が可能だが、実時間の7〜11
倍掛ってしまうと云う。 |
2)最近話題騒然の「Friio」の利用
地デジをコピーフリー状態でMPEG2-TSというストリーミングデータそのままの形で(映像、
音声以外に字幕、ワンセグも丸ごと)録画出来るという驚異のTVチューナーだ。
キャプチャボードとの決定的な違いは画質の劣化が無い事で、VLC Media PlayerとMurdoc
Cutterを使えば無劣化でCMカットも可能。
価格は3万円前後で、PCとはUSBで接続すればよいだけなので導入は簡単だ。しかし、残
念ながら現在の所入手は困難だ。
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3)"TS抜き"改修コピーチューナーの自作
鶴(「YDBC-30」などの対象地デジ・BS・CS対応チューナー、3万円前後)と
亀(「カメレオンUSB
FX2」:電子工作用のUSB出力基板、7千円位 )とを用いて自作する
方法で、デジタル放送のTSファイルをコピースルーで直接抜き出す事の出来る究極のテク
ニックだ。しかし、チューナーのハンダ付け改造が必要など、素人には敷居が高い。 |
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