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「刃物で刺殺、遺体の一部ごみに」江東・侵入容疑者

2008年05月27日03時02分

 東京都江東区潮見2丁目のマンションで4月、9階に住む会社員東城瑠理香さん(23)が行方不明になった事件で、東城さん方への住居侵入容疑で逮捕された二つ隣の部屋に住む派遣会社員星島貴徳容疑者(33)が警視庁の調べに対し、「東城さんを刃物で刺して殺した」と供述していることがわかった。「切断した遺体の一部はごみとして捨てた」とも話しているといい、同庁は裏付けを進め、殺人容疑などでも調べる。

 深川署捜査本部の調べでは、星島容疑者は4月18日午後7時半ごろ、暴行目的で東城さん方に侵入したとされる。これまでの調べでは、星島容疑者は、東城さんが帰宅したところで玄関から押し入った。その後については、「東城さんに抵抗されたため、台所にあった包丁を手に取り、脅しながら通路に出て自分の部屋まで連れて行った」とし、「刃物で刺して殺した」と話しているという。

 東城さん方から持ち出した包丁について、星島容疑者は「事件後に捨てた」と供述しているという。同容疑者の部屋からは、これとは別に複数の包丁が見つかっており、捜査本部は、これらの中にも事件に使われたものがないか調べている。

 また、星島容疑者は、携帯電話など東城さんが当時所持していた物についてもそれぞれ別の場所に捨てた、と話しているという。

 星島容疑者は、東城さん殺害後、遺体を細かく切断したうえ、「トイレなどに流した」と供述しているが、「ごみとして捨てた」とも話しているという。江東区役所によると、東城さん失跡3日後の4月21日、現場のマンション1階のごみ置き場で、警視庁からの要請を受け各家庭から出されたごみすべての袋を開けて中身を確認したが、不審な物はなかったという。

 このため、捜査本部は、星島容疑者が遺体の一部などをマンションから外に運び出し、ほかの場所に遺棄した可能性もあるとみて詳しく調べている。

 捜査本部がマンションの防犯カメラの映像を調べたところ、星島容疑者は4月18日午後6時〜6時半ごろ帰宅し、19、20の両日はほとんど外出していなかった。同容疑者は19日午後3時ごろには手ぶらで外出し、マンションそばで報道陣に「18日午後11時ごろ警察官が来て、外出しないようにと言われた」などと話していた。警察官が最初に入居者方を訪問したときは玄関先で話をしただけで、各室内を詳しく調べたのは20日ごろからだったという。

 こうした状況などから、捜査本部は、星島容疑者は東城さんを殺害した後に、同庁が星島容疑者方を調べる20日ごろまでの間に短時間で遺体を切断、遺棄した疑いが強いとみている。

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