東京都江東区潮見2のマンションに住む広告会社社員、東城瑠理香(とうじょうるりか)さん(23)が行方不明になった事件で、住居侵入容疑で逮捕された同じマンションに住む派遣会社社員、星島貴徳容疑者(33)は、「東城さんの部屋に侵入し乱暴しようとしたが、抵抗されたので台所にあった果物ナイフで脅し連れ出した」と供述していることが分かった。警視庁深川署捜査本部は東城さんを殺害した経緯についても追及する。
これまでの調べで、果物ナイフは事件後に東城さん方からなくなっていたことが分かっている。捜査本部は、星島容疑者が台所にあった果物ナイフを使って東城さんを脅し、自分の部屋まで連れ込んで殺害したとみて裏付けを進めている。
また、星島容疑者は東城さんの遺体について「細かく切断しトイレに流した」と供述する一方、頭部や足の一部は「マンションの外に持ち出して捨てた」と説明を始めたことが分かった。ゴミとして出したものもあるという。
マンションの防犯ビデオなどには、事件後、星島容疑者が大きなバッグなどを持って外出する姿は確認されておらず、警視庁は星島容疑者が複数回、遺体の一部をマンションの外に持ち出して処分したとみている。
星島容疑者は脅しに使った果物ナイフについて、「東城さんの携帯電話やバッグと同様に捨てた」と供述している。警視庁は遺体だけでなく、ナイフや所持品も処分し証拠隠滅を図ったとみて調べている。【川上晃弘、佐々木洋、古関俊樹】
毎日新聞 2008年5月27日 2時30分(最終更新 5月27日 2時30分)