県内ニュース
政治・行政
厚生連が2病院運営に前向き
十日町市の田口直人市長は27日、同市議会全員協議会で、県立病院の再編に伴い設置される新十日町病院と、県撤退後の松代病院の運営母体について、県厚生連に担ってほしいと県に要望することを明らかにした。全協には厚生連の堀内義信理事長が出席、松代病院を含めた二病院運営に前向きな姿勢を示した。魚沼地域の県立病院再編計画では、松代病院の県撤退後の運営の担い手がネックとなっていただけに、厚生連の前向き姿勢で事態が動く可能性が出てきた。
市は厚生連を選んだ理由として、地域医療に実績があり、同市の中条病院と精神科を専門にする中条第2病院を含めて県内16病院を運営する医療ネットワークの充実を挙げた。
全協後の会見で田口市長は「(厚生連に担ってもらいたいとの)具体的な要望を(県に)出せば、議論や研究が進み、一日でも早い新十日町病院建設につながると思う」と話し、同病院の建設計画を早期に求める考え。要望書は市長と議長の連名で6月中に提出予定だ。
一方、市から運営母体の要望を受けた堀内理事長は全協で、中条病院の統合が前提とした上で「圏域の地域医療を担っていきたい」と述べ、新十日町病院の規模について「350床程度が望ましい」と言及した。
市が同病院の分院と位置付ける松代病院について堀内理事長は「医療ニーズが今後変わってくるだろうが、人口動態などを考慮に入れながら運営したい」と新十日町病院とセットで考え、当初は病床など現行の体制でスタートする考えを示した。
県では、新十日町病院は公設民営の方針を示し、松代病院については運営から撤退、後は地元で協議してほしいとの考えを示している。
新潟日報2008年5月28日
関連記事を取得中...
前後のニュース