子供の病気と思われがちな百日ぜきの成人患者が増えているため、国立感染症研究所は「百日ぜき発生データベース」作りを始めた。全国の医療関係者に情報提供を求め、発生状況を把握する。これまでは約3000カ所の小児科定点医療機関からの報告にとどまっていたが、「広く情報を集めて共有し、子供を含め感染防止の一助にしていきたい」(同研感染症情報センター)としている。
同研によると、百日ぜきの報告数は、今年第20週(5月18日)までの累計で、2177例。比較が可能な2000年以降では、最も多い。零歳児を含む乳幼児の患者の割合は年々低下しているが、20歳以上の患者の割合は年々増加。今年は全体の37.5%の患者が成人という。(27日 16:00)