西日本新聞

「卑弥呼太鼓」が発足20年 31日、朝倉市で記念公演 韓国のリズム取り入れ創作

2008年5月27日 04:33 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

 朝倉市の創作太鼓グループ「卑弥呼太鼓」(平井周作代表)が今年、発足20周年を迎えた。31日午後6時半から、同市甘木のピーポート甘木で記念公演を開く。長年、韓国の郷土芸能グループと交流。音質や動きが異なる独特な韓国のリズムを和太鼓の世界に取り入れ、独創的な音楽集団となった。「これまでの活動の集大成にしたい」。メンバーの練習に熱がこもる。

 同会は1988年、旧甘木市の市民祭りを盛り上げ、「邪馬台国の里」をPRしようと、当時の若手経営者が結成。以来、県内のイベントに数多く出演しているほか、長年、韓国の打楽器舞踏集団とも共演し、草の根の国際交流を続けている。

 「メンバーがそろわず、活動資金が不足した時期もありました」。結成時から太鼓をたたいている平井代表(52)は振り返る。意気込んで参加したものの仕事の都合で退会を余儀なくされたサラリーマン。主催者側の公演料では賄えず、手出しが必要な遠征費。「存続の危機」もあったというが、「韓国との交流継続はもちろん、1つ1つのイベントで全力を尽くす。いつも目標を持って取り組んできました」

 現在メンバーは11人。20代から50代まで各年代がそろう。練習は仕事を終えた夜が中心。平井さんは「もっとメンバーを増やし、50年、100年を目指す。朝倉地方が誇る郷土芸能に育てたい」と夢を語った。

 節目の舞台となる当日は単独で2曲を演奏。交流を続けている韓国の「ウリソリ芸術団」も出演する。定員約470人、入場無料。市観光協会=0946(24)6758。

=2008/05/27付 西日本新聞朝刊=

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