東京都江東区のマンションに住む会社員東城瑠理香さん(23)が行方不明になった事件で、住居侵入容疑で逮捕された2つ隣に住む派遣社員星島貴徳容疑者(33)が警視庁深川署捜査本部の調べに「遺体の一部などは出勤途中に複数のマンションのごみ置き場に捨てた」と供述していることが27日、分かった。
捜査本部は東城さんの帰宅時間などの生活状況を熟知した上で計画的に襲ったとみて、同容疑者宅からの押収品や微物の鑑定を急いでいる。捜査本部は星島容疑者が先月18日午後7時半ごろ、乱暴目的で東城さん宅に侵入したとして逮捕した。
調べによると、同容疑者は帰宅するのを待ち構え、ドアの音を聞くと同時に背後から追い掛けて部屋に侵入。抵抗されたため、東城さん宅にあった包丁で脅し、横に並ぶ形で自分の部屋に連れ込んだという。切断遺体の一部や所持品について「出勤途中に、近くの複数のマンションの鍵付きごみ置き場に数日間に分けて捨てた」と供述したという。
同容疑者は同日午後6時から6時半にかけて帰宅しており、普段から定時に仕事を終えて帰宅していたとされる。東城さん宅との間の一室は空き室になっており、同容疑者は目撃や物音で、東城さんや同居する姉の帰宅時間などを熟知した疑いがあるとみられる。
調べに対し、同容疑者は「2人暮らしとは知らなかった」と供述。しかし、捜査本部は同容疑者が姉の帰宅も恐れ、自分の部屋へすぐに東城さんを連れていった可能性があるとみている。同容疑者は東城さんを刺殺して遺体を切断した上で、トイレなどに流したほか、一部はごみとして捨てたと供述。室内の血痕は東城さんのものと確認され、毛髪も見つかった。
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