梅雨前線の停滞による大雨で危険水位に達したという想定で行われた訓練には、施設を管理する総社市の職員など15人が参加しました。河川敷には、野球用のネットやサッカーゴールなどの工作物が設置されており、洪水被害によって下流の橋梁や堤防を壊したり、水の流れの妨げになることが予想されます。訓練では、ネットを解体して安全な場所へ運んだり、クレーンでサッカーゴールを移動させるなど30分以内の撤去を目指して作業にあたりました。総社市では、日羽の水位が6mに達し、なおも上昇しそうなときに工作物を撤去するよう水防計画が策定されています。
この視察は、災害警戒区域を把握し、雨によるがけ崩れやため池の決壊など、万が一の災害時に関係機関が適切な対応が図れるよう、毎年実施されています。視察には倉敷市水島支所や消防署などの職員10人が参加し、水島地区の急傾斜地やため池など7箇所を見て回りました。水島地区には、がけ崩れや落石などの恐れがある急傾斜地が59箇所、堤防の決壊などの恐れがある農業用のため池が7箇所あります。そのうちの29箇所は、県の指定を受けて災害防止の対策を行っています。視察では、これから工事に取り掛かる斜面の岩肌のひび割れなどを確認し、がけ崩れなどの危険度などをチェックしました。
倉敷市を訪れたのはポーランドのクラコフ工科大学で建築・都市計画を専門にしているクリスティーナ・パウロスカ教授です。パウロスカ教授は日本学術振興会の外国人招へい研究者として今月15日からおよそ1ヵ月間の日程で日本を訪れており、歴史的な景観が残る都市を訪問して回っています。倉敷市には景観と民芸に興味があり、訪れたということで倉敷市の伊東香織市長から倉敷ガラスがプレゼントされました。伊東市長は「クラコフは世界遺産第1号の都市なのでいろいろ勉強したい」と訪問を歓迎していました。このあと、意見交換会が行われ、市の職員や倉敷美観地区の町家の利活用に取り組んでいる市民グループ「倉敷町家トラスト」がそれぞれの立場から街並み保存に関する取り組みについて紹介しました。また、パウロスカ教授からはクラコフと同じく歴史地区として世界遺産に登録されているポーランドの首都、ワルシャワについて話を聞きました。ワルシャワの歴史地区は第2次世界大戦でほぼ壊滅し、同じ場所に同じ建物を作り直したものです。画家が描いた街並みの絵なども再建の参考にされたということで、パウロスカ教授は「廃墟から再建するスピリットが大切」と話していました。パウロスカ教授は2日間倉敷市に滞在し、関係者とまちづくりについて交流を深めます。
会場には市民およそ1000人が集まり、日本の代表的登山家の野口さんの話に耳を傾けました。野口さんは25歳でエベレストなど7大陸の最高峰世界最年少登頂記録を樹立しました。最近ではエベレストや富士山の清掃活動に力を入れており積極的に環境問題に取り組んでいます。エベレストには登山隊が持っていく酸素ボンベが多く捨てられています。野口さんは2ヶ月間かけて清掃登山に挑んでいることを説明しました。しかし、その清掃登山もエベレストとなると命がけ。過去に3人の仲間を亡くし、死者を出してまで山を清掃すべきか迷ったとき、遺族に「是非続けて欲しい」と勇気付けられたことなどを話しました。また、野口さんは総社の魅力を全国へ発信する総社市の環境観光大使に委嘱され片岡聡一市長などから委嘱状やジャンパー、たすきが贈られました。今後は鬼ノ城への清掃登山などを検討していくということです。このほか環境を考える集いでは総社市立昭和小学校の4年生が総合学習で取り組んだホタルの環境学習について研究発表が行われました。昭和小学校の宗澤樹教諭は「ホタル学習を通じて児童たちに地域の自然を守ろうという意識が芽生えた」と成果があったことを発表しました。
倉敷市さつき会のメンバー88人が179点の作品を展示しています。作品は花の美しさや木のバランスなどによって展示会初日に審査が行われました。審査の結果、部門ごとに最優秀である金賞の岡山県知事賞や銀賞、銅賞など入賞作品が決まっています。ピンクや白、色の混ざったものなど大小の美しい花がこの作品展にあわせて咲いており、会員たちが丹精して育てたサツキの見事さに、訪れた人たちは感心しながら見いっていました。また、会場そとには会員が育てたサツキの鉢も格安で販売され、美しさに誘われて買い求めたり、育て方のアドバイスを聞く人もいました。倉敷市さつき展は6月1日(日)まで倉敷市役所1階市民ホールで開かれており、最終日には表彰式も行われます。