東京都江東区のマンションで先月18日、会社員東城瑠理香さん(23)が行方不明になった事件で、2部屋隣に住む派遣社員星島貴徳容疑者(33)(住居侵入容疑で逮捕)が、「警察が来て、大騒ぎになったので殺した」と供述していることがわかった。
東城さんの遺体については「トイレに流せなかった一部をバッグに隠して持ち出し、近くのゴミ置き場に捨てた」と話していることも判明。警視庁は、殺害を裏付ける有力な手掛かりになるとして、遺棄場所の特定を進めている。
同庁幹部によると、星島容疑者は先月18日午後7時半ごろ、東城さんの部屋に暴行目的で押し入り、台所から奪った包丁を背中に突き付けながら、東城さんを自室に連れ込んだと供述している。
帰宅した東城さんの姉が室内の異変に気づいて110番通報したのは、同9時15分ごろ。この直後から、東城さんの部屋には多数の捜査員が出入りし、室内の鑑識作業などが行われていた。同庁では、これに気づいた星島容疑者が、自室に連れ込んだ東城さんを包丁で刺殺し、遺体をバラバラにしたとみている。
星島容疑者は同庁の調べに「最初は暴行するだけで、殺すつもりはなかった」と供述しているという。
一方、これまで星島容疑者は遺体について、「細かく切断してトイレに流し、一部はゴミとして捨てた」と供述していたが、新たに「体の大きな部位はトイレに流せなかったので、先月19日以降、バッグに詰めて屋外に運び出した」「外出時に近くのマンションのゴミ置き場などにバッグごと捨てた」と話していたことがわかった。
星島容疑者の自室は、先月20日午後までにトイレから浴室、天井裏までくまなく捜査員に調べられており、同庁では、捜査員がマンションで聞き込みにあたる中、星島容疑者が、同日午後までに、遺体の一部を隠したバッグをマンション外に持ち出したとみている。
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