【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の共和党候補に確定しているジョン・マケイン上院議員(71)は26日、当選した場合に実施する対日政策などのアジア戦略をまとめ、ジョゼフ・リーバーマン上院議員(66)との共同論文として読売新聞に寄稿した。
日本など同盟国との関係を最優先する方針を明確にし、中国重視路線を取る民主党との違いを鮮明にした。
「同盟国を第一に」と題する論文は、日米同盟を、アジア太平洋地域の平和や繁栄における「かけがえのない支柱」と定義。日本に「政治力、経済力、自衛力に見合った国際的な役割」を果たすよう促し、一層の負担を求めた。その上で、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの支持を表明した。
マケイン氏が3月に党候補指名を確実にして以来、対アジア政策を発表するのは初めて。
リーバーマン氏は2000年大統領選の民主党副大統領候補だったが、現在は上院で無会派。マケイン氏が当選すれば、国務長官への起用も取りざたされている。
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