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橋下知事いきなり「お金戻して」 財団理事長と応酬

2008年05月27日23時57分

 大阪府の橋下徹知事は27日、府国際交流財団の黒川芳朝理事長に会い、開口一番、40億円を超える財団の基本財産を「公金である以上、府に戻して欲しい」と要請した。いきなりの求めに、府教育長などを歴任した黒川氏は「寄付したお金を取り返すのは禁じ手だ」と譲らなかった。

 同財団は89年に府が基本財産50億円のほぼ全額を出して設立。運用益をもとに留学生会館の管理運営などをしているが、財政難で96年から基本財産のうち6億円を取り崩している。橋下知事は「責任のない人が公金を使うことで、今の大阪府はこんな財政になった」などとまくし立て、黒川氏も「もう公金じゃない。財団法人の基本財産」と反論するなど、応酬が続いた。

 理事会で理事13人のうち10人の賛同があれば基本財産を府に返還できるが、「財団がつぶれる。あり得ない選択」(黒川氏)。府改革プロジェクトチームは財団について「必要な事業は府が直接実施するなど、抜本的な見直し」を求めている。

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