病院設立許可の公文書を偽造し医師夫婦から金をだまし取ったなどとして、有印公文書偽造・同行使と詐欺の罪に問われた金沢市、元飲食店経営、坂地正明被告(59)に対し、金沢地裁(堀内満裁判長)は26日、懲役7年(求刑8年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、坂地被告は03年からの4年10カ月間、架空の病院設立の投資話を知り合いの医師夫婦に持ちかけるなど、計7人から68回で計1億7402万円をだまし取った。
堀内裁判長は「生活費、遊興費ほしさの身勝手な犯行。被害者に配当金を渡すなど巧妙で常習性があり刑事責任は重い」と指摘した。【澤本麻里子】
毎日新聞 2008年5月27日 地方版