柔道の全日本選手権を前に、記者会見する(左から)鈴木桂治、棟田康幸、石井慧、井上康生の4選手=28日、東京都文京区の講道館
体重無差別で柔道日本一を争う全日本選手権(29日・日本武道館)を翌日に控えた28日、棟田康幸(警視庁)石井慧(国士舘大)井上康生(綜合警備保障)に、大会連覇を目指す鈴木桂治(平成管財)の有力4選手が東京・講道館で記者会見した。男子100キロ超級の北京五輪代表争いで石井、井上をリードする棟田は「後のことは考えない。目の前の選手に全力をぶつけるだけ」と、悲願の全日本初制覇、初の五輪代表に無心を強調した。
井上は6日の全日本選抜体重別選手権を制して望みをつないだ。「これが最後かもしれないという現実はあるが、特別な気持ちはない」と、笑顔も交え穏やかに語った。
男子100キロ超級代表は29日の競技終了後に開かれる強化委員会で決まり、北京五輪代表男女計14人が出そろう。