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康生「勢い感じる」逆転代表へ亜希夫人「金ネクタイ」助言

金色のネクタイを締めて前日会見に臨む井上康生(右)ら有力4選手(左へ)石井慧、棟田康幸、鈴木桂治

 柔道の北京五輪男子100キロ超級代表の最終選考会となる全日本選手権は29日、東京・日本武道館で行われる。28日は優勝候補4人による会見が都内で行われ、がけっ縁の井上康生(29)=綜合警備保障=はタレントの亜希夫人(25)による“開運指南”で金ネクタイを着用。競技人生をかけた北京切符取りを誓い「やるしかない」と開き直った。

 決してあきらめない。大勝負を前に、井上がネクタイで決意を示した。金色の入ったストライプ柄。報道陣から指摘されると「うっ、鋭いなぁ」と認め「暗い色より明るい色をつけなさいと、妻によくいわれるものでね」と、亜希夫人の“教育的指導”によるものであることを明かした。

 4月6日の全日本選抜体重別選手権で奇跡の優勝を果たし、息を吹き返した。「勝ったことは自信になった。目に見えないが勢いは感じている」負ければ引退も示唆。「これが最後かもしれないという現実はあるが、特別な気持ちはない。開き直って全力でやるしかない」と意気込んだ。

 大会終了直後の会議で決まる代表の座は、井上と棟田康幸(27)=警視庁=と石井慧(21)=国士大=、高井洋平(26)=旭化成=の4強の争い。そのいずれもが優勝を逃した場合、過去の実績から棟田が選ばれる可能性が高い。全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長も「五輪代表はいろいろな状況を加味して決める。一番近いのは棟田」と話した。

 井上が逆転切符をつかむには、内容のある優勝が求められる。順当なら準々決勝で高井、準決勝では昨年大会を制した100キロ級北京五輪代表の鈴木桂治(27)=平成管財=を撃破しなければならない。鈴木とは過去3勝3敗1分け。気持ちを高め、自信をつけるために、過去の自身のビデオを総チェックし「目で見て脳に刺激を与えている」と話した。

 井上が競技人生を懸け五輪切符を目指す構図が人気を呼び、前売り券は発売後すぐに完売。当日券も残りわずかで、約1万3000人収容の会場は超満員が予想される。報道陣の取材申請も約250人に達した。5年ぶりの日本一で人事を尽くし、天命を待つ。

 ◆最有力・棟田「倒すだけ」 ○…代表の最有力候補、棟田は「全日本は自分にとって、五輪や世界選手権より位置づけが高い」と意気込んだ。優勝はなく、過去2度決勝に進んだが、99年は篠原信一、02年は井上に敗れた。

 ただ、国際大会での実績などから代表争いで石井、高井、井上らを一歩リード。それでも「選ばれなかったらそれだけのこと。あしたのことしか考えていない。目の前に立ちはだかった相手を全力で倒すだけ」と優勝にこだわった。

 最重量級ながら身長は170センチしかない。だがその分、重心が低く、腰も重く安定感は随一だ。口数より結果で証明する決意の棟田が、ドッシリと構えて悲願の日本一に挑む。

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(2008年4月29日06時01分  スポーツ報知)

北京五輪まであと 日

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