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【社会】

温室ガス「50年までに半減」合意 G8環境相会合

2008年5月26日 03時15分

 主要国(G8)環境相会合(神戸市)で協議している気候変動、生物多様性、循環型社会に向けた最終素案が25日明らかになった。2050年までの温室効果ガス半減で合意。09年の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)への行動計画に反映させる。G8諸国と中国、インドなどの二酸化炭素(CO2)主要排出国との対話重視も盛り込む。

 気候変動に関する素案では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の掲げる削減必要性を共有し、先進国が途上国を技術面で助けながら、途上国が削減に参加する枠組みづくりを目指す。日本が掲げる「セクター別アプローチ」は、国別総量目標への補助的な手法と位置付ける。

 排出量取引や環境税などCO2に金銭的価値を付加した取引の削減効果を認め、それらの有効活用を目指す。対話を継続し、今年末に英国、来春にイタリアで会議を開催する。

 生物多様性に関する素案は、10年に名古屋市で開催が見込まれる生物多様性条約の締約国会議に向け、希少種の減少割合を相当な数だけ食い止める努力を明記。生物多様性と気候変動との関連性を重視し「神戸生物多様性アクションプラン」として活動を推進する。

 フランスは遺伝子レベルでIPCCと同様な国際機関創設を素案に盛り込むよう求めているが、米国が強く反対しており、議長サマリーに別記する形で調整が進んでいる。

 循環型社会での素案は、「もったいない」の考え方を世界的に共有することを目指し、特に世界で年間約4兆枚捨てられているとされるレジ袋について、有償化などで徹底した減少策を図る。

(中日新聞)

 

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