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二番弟子・草々役 青木崇高さん

最初に7週の台本をいただいたとき「コレは絶対新鮮なほうがいい」と思いました。ですから、あんまり細かくは台本チェックをせず、意味もなく薄目して読んだんです(笑)。お芝居の直前に台本を読み込んだんですけど、そのとき「小草若の親父に対する思いがさく裂してるなあ」と思いました。草々、草原、四草は師匠に対する思いなんですけど、小草若は親父に対する別な思いとか涙もあったんやってすごい感じたんです。
 落語に関しては、噺(はなし)の途中で和田家の人たちとかお客さんに笑ってもらえる場面があったんです。そのとき、みんなの笑いがお芝居やと分かっていたんですけど、うれしくなって(笑)。ライブ感があったからでしょうか?ポロッと笑顔が出ました。草々はふだん笑わないけど、その分、落語のときは思いっきり笑うようにしている。そういうこともあって、あの満面の笑顔になりました。
 それから、やっぱり草原兄さんを演じる(桂)吉弥さんがすごかったですね。落ち着いた感じでまくらを話したりとか、染みついてらっしゃるんですかね?画として見たときに「どっか自分と違うところあるなあ」と感じたんです。本物の落語家さんなんで当たり前やと分かってても「うわぁ、すごいな」って。そんな言葉じゃ失礼なんですけど、単純に感動しました。草原さんを演じてらっしゃるところをモニターで見ていると、芝居をやる人間として一つ一つの仕草がすごく勉強になりましたね。

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