2008年2月28日「東京新聞」夕刊掲載
テーマ:メディア情報▲
『東京新聞』夕刊掲載記事
クリックすると大きくなります
~掲載記事より転載~
東京都新宿区のJR新宿駅東口改札から徒歩十五秒。雑踏激しい駅ビル地下にある一軒の名物カフェが“騒動”に巻き込まれている。著名写真家の個展開催などで、新宿文化の発信拠点の一つでもあった「ベルク」。それが、ビル側から立ち退きを要求され、閉店の危機にさらされている。抵抗を貫くか、それとも出て行くべきか。悩んだ店主が客に問いかけたところ、わずか一カ月半の間で、「営業継続」を求める署名が五千人を突破した。 (浅田晃弘)
ベルクは、JR系の駅ビル「ルミネエスト」の地下一階。JR改札口から、東京メトロ丸ノ内線新宿駅に抜ける通路沿いにあり、一日に千五百人以上が来店する。
店主の井野朋也さん(47)の父親が一九七〇(昭和四十五)年に開いた。当時は純喫茶だったが、九〇年に店を継いだ井野さんが、セルフサービスのドイツ風カフェに業態転換した。
文化人のファンも多い。店の常連だった写真家の本橋成一氏は九五年、店の壁で、チェルノブイリ原発事故をテーマにした個展を開催。その後、月替わりで写真家が作品発表に使い、過去の展示リストには森山大道氏ら写真界の大御所の名も。
店内には反戦・人権団体のチラシも置かれ、駅ビルのテナントらしからぬ雰囲気を醸し出す。
井野さんによると、立ち退きを要求されたのは、昨年夏ごろ。賃貸契約を定期契約にすることを求められ、断ったら「なら立ち退きを」と通告された。理由は「ルミネはファッションビルだ」とだけ聞かされた。
経緯は昨年末、店内で配布しているミニコミ紙で公表した。すると、早速、客がインターネット上に応援サイトを開設。「こんなにうまいパンやコーヒーは知らない」「社交場になっているヨーロッパのカフェを思い出す」「改札前だからさっと入れる。この場所にあるのが大切」「新宿遺産として保存するべきだ」…。続々とメッセージが書き込まれた。サウジアラビアに赴任中という人からも「ここは砂漠だが、ベルクはオアシス」と懐かしむ声が届いた。
サイトには、一日平均で七百-八百のアクセスがある。勇気づけられた井野さんは今年一月上旬、店内に署名箱を置いた。
「六〇-七〇年代の新宿の雰囲気」ともいわれる。カウンターでランチを食べていた成蹊大法科大学院教授の山根祥利さん(63)は「家主はこの店をどう発展させるかを、考えるべきだ」と話した。
集まった署名は、来月にもルミネ側に提出。多くの客の声を背に、方針の撤回を求めたいという。
■契約内容明かせぬ
「ルミネエスト」を運営するルミネ本社営業部の話 テナントとの契約・交渉内容については、守秘義務から明らかにすることはできない。一般論として言えば、ルミネは、全店舗でファッション化を進めている最中で、時代の変化に対応するためのテナントの見直し、改装はありうる。
●『東京新聞』WEB/立ち退き騒動 ファン“注文"殺到
LOVE! BERG!』ではベルクを応援するメッセージを
「ベルク応援メッセージ」 や
「ベルクなんでも掲示板』 などの各記事でお待ちしております。
コメントをくださる方は
記事末↓の |コメント| をクリックしてください。
みなさんからのコメント一覧が別ウィンドウで開きます。その後
[コメント記入欄を表示] をクリックすると投稿欄が表示されます。
※ 最新コメントは当ブログの右サイドバーに一覧表示されます。
メールでのお問い合わせは
loveberg07@gmail.com
↑コピーして送信ください
(▲LOVE! BERG!)
■まだまだ現役な新宿遺産
すごい!かなり大きな扱いだなぁ。画像が目にしみます。
このHPのことも、よく読みこんでもらってますね。
他の新聞さんも、続いてほしいなあ。