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【国際】父母、市への抗議計画 四川大地震で学校倒壊2008年5月26日 朝刊
【都江堰(中国四川省)=小坂井文彦】中国・四川大地震で、都江堰(とこうえん)市の学校崩壊により子供を亡くした父母らが、「手抜き工事」に対する市政府への抗議行動を計画している。校舎が崩壊して数百人が死亡した新建小学校の父母らは既に、市の事務所に押し掛ける騒ぎを起こしており、公安当局は大規模な暴動に発展しないよう警戒を強めている。 がれきと化した同小に連日、慰霊に訪れる父母らを、制服警官が見つめている。一方で、地元住民が別の住民を指し、「あいつは私服警官だ」と耳打ちし合っている。 「衛」と姓だけ名乗った男性は「27日に市の教育局へ抗議に行き、問題点を明らかにしたい」と話した。同校では、手抜き工事のほか、音楽教師が授業中の生徒に目もくれず、階下にいた自分の子供だけを連れて逃げたことが発覚。衛さんは「学校の不手際も問う」という。 別の男性は、多くの父母らの連絡先を記した名簿を作成していたが、記者には「あなたには関係ない」と見せてくれなかった。公安当局は住民に「外国記者の取材を受けるな」と警告している。 21日には約200人が教育局に押し掛けてパソコンなどを壊した。同じく被災した徳陽市や成都市でも当局の不正にいら立つ被災民と警察の衝突が多発しており、都江堰でも騒動が拡大する恐れがある。 教育局を取材しようとしたが、市側は「被災して移った臨時事務所の場所が分からない」と、取材を拒んだ。 ようやく見つけた臨時事務所に通じる4つ角には、10数人の警官が目を光らせていた。
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