疑惑の医師、聴覚障害認定の資格取り消し2008年05月26日11時31分 北海道で発覚した聴覚障害の偽装疑惑をめぐり、実態とかけ離れた重い障害を認定していた札幌市の耳鼻科医(73)に対し、同市は26日、障害を認定する指定医の資格を取り消した。 医師は今後も医業を続けることはできるが、今回の処分により、聴覚障害のほか、平衡機能や音声言語機能といった障害を認定することができなくなった。診断内容が原因で指定医を取り消すのは札幌市で初めてだという。市は今後、医師の刑事告発も検討する考えだ。 この問題をめぐっては、この医師によって約800人が最重度の聴覚障害を認定され、障害者手帳を取得したが、実際はほとんどが聞こえていたとして9割にあたる約700人が返還する事態になっている。医師は「患者にだまされた可能性がある」と主張したが、市の審査部会は「仮にそうだとしても医師には詐病を見抜く能力も問われる」と結論づけた。
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