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| Weblog | 2008-05-22 17:30:47 |

昨日、こんな記事が目に止まりました。

「ヤタガラス」北京五輪絶望    5月21日7時3分配信 スポーツニッポン

 日本サッカー界のシンボル、3本足のカラス「八咫烏(やたがらす)」を
デザインしたエンブレムを北京五輪で使用できない見通しであることが20日、
明らかになった。
 国際オリンピック委員会(IOC)が北京五輪から「(国旗などを除く)
メーカー商標以外の商標を、衣類や用具に表示することは一切認められない」
と商標表示のガイドラインを厳格化。関係者は「協会のエンブレムはレプリカを
売るなど商業行為につながる可能性がある」と説明した。
 IOCから通達を受けた日本オリンピック委員会(JOC)から連絡を受けた
日本サッカー協会の松田薫二広報部長は「現時点ではフル代表と同じユニホーム
を予定しているが、場合によっては変更の可能性もある」と困惑。
 04年アテネ五輪では使用が許可されており、日本以外の参加各国にも
波紋が広がりそうだ。

 私は別にサッカーファンではないのですが、目に止まったのは「三足烏」の
部分でした。少し調べてみるとこんな説明が出てきます。

 JFA旗に描かれた八咫烏(やたがらす)は、日本神話で神武天皇東征の際に
道案内をしたといわれる三本足の烏です。JFA旗の黄色は公正を、青は青春を
表し、はつらつとした青春の意気に包まれた日本サッカー協会の公正の気宇を
表現しています。このシンボルマークは日名子実三氏という人がデザインし、
1931(昭和6)年6月3日に理事会で正式に採用することが決まりました。
 そもそも三本足の烏のルーツは中国の古典『淮南子』にあります。中国では
太陽の中に烏が住むと考えられ、太陽の象徴となりました。しかし、「二」は
陰数のため、陽数「三」の三本足で描かれるようになったと推測されます。
 前述した通り、日本神話にも八咫烏の神話が記されており、神武東征の際に
タカミムスビ(日本神話の神)によって神武天皇の元に遣わされ、熊野から
大和への道案内をしたと言われています。

 更に調べると・・・

 このヤタガラスの解説をめぐっては、協会とファンの間でかなり論争が
起こりました。
 というのは、協会側は当初、ヤタガラスの論拠を中国の古典だけに求め、
神武天皇にまつわる逸話を無視していたようなのです。ファンから、
「これでは中国のために闘うのか」といった抗議が殺到したようです。
 ヤタガラスは、世界遺産にも登録された紀伊半島・熊野にある古社、
熊野神社に祀られている三本足のカラスです。
 なぜこのカラスが、日本サッカーのシンボルマークになったかと言えば、
ひとつには、日本サッカー界の生みの親といわれる中村覚之助氏の出身地が
熊野であり、氏に敬意を表したということです。
 また、サッカーは足を素早く動かすスポーツなので、三本足というイメージも
ぴったりだったのでしょう。
 ただ、なぜサッカー協会が当初、神武東征の逸話を隠していたのかは不明です。
もしかしたら、東アジアで試合を行う場合、天皇にまつわる話などが
第二次大戦に結びつけて喧伝されると面倒になると考えたのかも知れません・・
と、ありました。

 私は今、司馬遼太郎の本と、韓国時代劇TVドラマにはまっており、中国、朝鮮
そして日本の歴史的関係に興味を示しています。

 現在BSフジで放送中の韓国ドラマ「チュモン」の中で、この「三足カラス」は
太陽の中に現れ、巫女が占うというもので、新しい国を興すという主人公がその
生まれ変わりで、彼の旗印となっています。
 このドラマに出てくる「扶余(プヨ)」、「ヒョント城」、「漢」等の地名は
今度は別なドラマ、ペ・ヨンジュン主演の「太王四神記」にも出てくるのです。
(現在NHK総合で放送中)

 更にこのドラマからの“連鎖”で、「高句麗」、「燕」、「百済」、「新羅」
となり、この歴史的国が、司馬遼太郎氏の著書、街道をゆくシリーズ、
「韓(から)のくに紀行」で語られ、氏の小説、「韃靼(だったん)疾風録」
では、中国は「明」の時代、「万里の長城」、「モンゴル」、「長崎・平戸」
「女真(じょしん)」、「韃靼」と繋がっていきます。
 氏の中国、朝鮮国の小説を読んでいくと、いかに日本(国民)が「歴史的認識」
をしていないかがわかります。
 たとえ今の日本が、経済発展においても技術レベルにおいても豊な国であっても
中国、朝鮮の国民から歴史的に見れば、兄が中国で、次男が朝鮮で末っ子が日本
なのです。
過去の歴史の中で、「日出づる国(東)から、日没する国(西)へ」などと
書いた親書を日本は送りつけたようですが、全くの笑止千万と受け止められて
います。
 所詮日本人はモンゴロイド、大陸から朝鮮半島を越えて島国(倭国)に
たどり着いた漂着流民が原点なのです。朝鮮から日本人は「倭人(ウェナム)」
と呼ばれているのですが、そこにどのような意味合いがこめられているかは
やはり一度、司馬遼太郎の本を読んでみるべきです。(ここでは語りません。)
 豊臣秀吉の朝鮮出兵、加藤清正と連鎖していく事になります。

 兄である中国、北京オリンピックに弟日本が、中国の古典に出てくる「三足烏」
を旗印に応援に行く・・・と言うのは、表には出さないでしょうが、中国、朝鮮
国民にしてみれば、やはり笑止千万となるのだと思います。
 これがヨーロッパでの開催国のオリンピックであったら、先のニュース記事は
なかったのでは・・・と思ってしまうのです。

 更に“連鎖”を続けると、「韃靼そば」というメニューをどこかの蕎麦屋で
見た記憶があり、一度探して食してみたいと思う今日この頃です。

 広告業界に身を置くのであれば、情報の“触手”を八方に広げ、
広い目で世界を見、「毎日が新しい!」という感覚で“連鎖”をし続けることが
大切だと、私は常日頃思っています。

  クロ

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