岡山放送局

2008年5月26日 0時20分更新

梅原龍三郎の絵画盗難

笠岡市の美術館で大正から昭和にかけて活躍した洋画家・梅原龍三郎の油絵1点が無くなり、警察は盗まれたものとみて捜査しています。

被害にあったのは笠岡市にある美術館、「ワコーミュージアム」で25日午後5時40分頃、美術館の職員から、2階の展示室にあった油絵1点が無くなっているという通報が警察に入りました。
警察で調べたところ、壁に掛けられていた洋画家・梅原龍三郎の
「バラ」が額縁だけを残して
無くなっていました。
警察などによりますと、この美術館は笠岡市の財団法人が運営し、ビルの1階から3階までの展示室に絵画や彫刻あわせておよそ80点が展示されています。
入場は無料で誰でも入ることができ、各展示室に常駐の職員や警備員は配置していないということです。

「バラ」は25日は午前10時に開館する前には、展示されているのが確認されているということで、警察では午前10時から午後5時すぎに閉館するまでの間に盗まれたものとみて捜査しています。
梅原龍三郎は大正から昭和にかけて活躍した洋画家で昭和27年に文化勲章を受章しました。

美術館を運営する財団法人によりますと盗まれた「バラ」は縦58センチ、横45・7センチの油絵で時価にして2500万円相当だということです。