不明の東城さん「英語生かしたい」と夢

　星島貴徳容疑者が殺害を自供した東城瑠理香さんは、長野県の県立高校を卒業後、神奈川県の私立大英語学科に進学。今年１月からは東京都新宿区の広告関連会社に契約社員として働いていた。まじめな仕事ぶりと丁寧な言葉遣いから、職場では契約社員ながら信頼される存在だったという。

　長野市生まれの東城さんは、３人姉妹の次女。高校時代は柔道部のマネージャーを務めた。アルバイトで学費をため進学した努力家だった。

　大学時代、カナダに留学し、英語が堪能だった。知人らには「得意の語学を生かした仕事に就きたい」と夢を語っていた。卒業後は都内の広告関連会社にいったん就職。今年１月に別の会社に契約社員として勤め始めたばかりだった。

　転職して間もない今年３月、１人暮らしをしていた姉と同居を始めたばかりだった。行方不明となる直前には、ゴールデンウイーク中に長野市に帰ると、地元の幼なじみにメールを送り、帰省を楽しみにしていたという。　

　住居侵入容疑で逮捕された星島貴徳容疑者（３３）は東城さんの２件隣に住んでいた。全戸で１５０戸ある大型マンションの住人は「隣人逮捕」のニュースに「犯人がすぐ近くにいたなんて」と驚きの声をあげた。

　マンション２階の大学生（２１）は「事件が起き気持ちが沈んでいた。『周辺の治安は大丈夫か』と日々不安になりながら過ごしていた」と話した。