「叫び声聞かなかった」星島容疑者　逮捕前無関係装う (2/2ページ)

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　事件の舞台となったマンションは今年１月に竣工したばかりで、計５台の防犯カメラが設置されていた。失跡当日の４月１８日夜、東城さんが１人で帰宅した姿は映っていたが、東城さんが外出する姿や何者かに連れ出される姿も映っていなかった。

　このため、警視庁は東城さんがマンション内に監禁されている可能性もあるとみて、住民に協力を得て全１５０戸をくまなく捜索。星島容疑者宅も翌１９日に最初の捜索を行っている。

　星島容疑者は警視庁の聴取に当初から協力的だった。東城さんについては「知らない」などと話していたが、最近では「（東城さんに）会釈したことはある」とあいまいな説明に変わっていた。ただ、この時点では星島容疑者と東城さんの接点が見あたらず、警視庁は星島容疑者の自宅で血液反応などを調べることはできなかった。

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　捜査が大きく動いたきっかけは「指紋」だった。

　警視庁は住民やマンションに出入りする関係者ら約１７０人分の指紋を採取して調べたところ、東城さん宅から検出した指紋と星島容疑者の指紋が一致。２４日になって星島容疑者宅を再捜索し、室内から東城さんのものとみられる血液反応が出たという。

　警視庁は星島容疑者が自宅の風呂場などで切断した疑いが強いとみて、水回りの配管を中心に東城さんの遺体発見を急ぐ。だが、「事件発覚から１カ月が経ち、徹底した証拠隠滅を行っている可能性がある」（捜査幹部）との懸念もある。