- 2008/05/07 22:02ジュセリーノ、未来への予言
- 本日(5月7日)は、ブラジルの予言家として有名なジュセリーノ・ダ・ルースさんの講演会が有楽町マリオンで開催され、知人から招待状をいただいたので参加してきました。ジュセリーノさんは、ブラジル出身で、これまでに地下鉄サリン事件やミャンマーのサイクロンなどを予知夢として予言されてきた経緯があり、彼の弁を借りると「90%を当ててきた」というすごい方です。今回の講演では、主に環境問題に関する地球の未来について... [続きを読む]
|
- 2008/05/05 09:51相次ぐ食品偽装・価格高騰を読み解く
- このところ、また次々に出てくる期限切れ食品の問題。ミートホープや比内地鶏のような詐欺は別にして、老舗有名菓子や食品会社がシールの張り替え、といようなことは、企業がやってはならないことだ。しかし、現場からは「まだ十分に食べられるものを捨てるのは忍びない。もったいない」という声も聞こえてくる。先日報道された船場吉兆の食べ残し使いまわし事件に関しても「もったいない精神と言いますか…」とコメントされている... [続きを読む]
|
- 2008/04/24 22:49100歳まで健康・長寿で生きるには?
- 第146回FSN研究会を開催いたします。奮ってご参加ください。今月のテーマ「100歳まで健康・長寿で生きるには」 開催日時:2008年5月9日(金)18:00開場 18:30~ 場所:文京区シビックセンター 3階A会議室 住所: 文京区春日1-16-21 東京メトロ丸の内線・南北線後楽園駅徒歩1分 講師:渡邊昌氏/(独)国立健康栄養研究所・理事長、(社)生命科学振興会理事長司会:横田哲治氏/国際農業ジャーナリスト、有... [続きを読む]
|
- 2008/03/25 06:36台湾出張について
- 本日3月25日より4月上旬までの期間、台湾出張ためブログをお休みさせていただきます。今回の台湾出張の狙いとしましては、現地大学(淡江大学、東呉大学)との交流や台北市長官邸への表敬訪問をはじめ、WTO加盟後の台湾農業の衰退を取材してまいります。青森県庁が推進している"攻めの農政(りんごの海外輸出)"に関する調査も合わせて行います。また、帰国後に台湾農業の実態に関するレポートを公開させていただきますので... [続きを読む]
|
- 2008/03/02 07:02番組制作の裏側-リサーチャーという仕事-
- 山形は今日も吹雪でした。私は今日から、番組制作会社のリサーチャーというお仕事を担当します。例えば「あるある大辞典」などの番組では、いろんな健康野菜が紹介されていますよね。その調査をする仕事がリサーチャーなのです。 まず生鮮卸売市場に行き、アピオスやガルギールと呼ばれている耳慣れない野菜を調査します。これらは?新顔野菜"と呼ばれ、栄養価が高く、近年人気が上昇しているとか。早くも、群馬産のふきのと... [続きを読む]
|
|
- 2008/02/09 23:54ジェトロファハーカスは、21世紀の新しい燃料になり得るか(特別寄稿)
- 山本七平著、『「空気」の研究』 (文春文庫)の「あとがき」に、氏は「“空気支配”の歴史は、いつごろ始まったのであろうか? もちろんその根は臨在感的把握そのものにあったのだが、猛威を振い出したのはおそらく近代進行期で、徳川時代と明治初期には、少なくとも指導者には“空気”に支配されることを“恥”とする一面があったと思われる」と記しています。 『KY(空気を読めない)』と呼ばれることを気にしていると、正しい判... [続きを読む]
|
- 2008/02/07 13:35真の豊かさとは何だろうか?
- 日本は戦後、「科学立国」を掲げて科学工業の発展に尽力してきた。2005年、日本のGDPは502.9兆円にまで成長している。日本の凄さは、どこにあるのか。日本が諸外国と明らかに違う思想をいだいてきた、あるエピソードがある。 日本の自動車メーカー「ホンダ」は、アメリカのエンジン排出ガス規制「マスキー法」を、クリアする水冷エンジンを2年間で開発した。アメリカのマスキー法は、当時、世界で1番厳しい排気ガス規定といわれた... [続きを読む]
|
- 2008/01/31 14:07原油価格高騰、農家は冬を乗り切れるか?
- 原油価格の高騰が、農業を営んでいる生産者に大きな打撃を与えている。 極寒の冬でも、スーパーからは、新鮮な野菜が途切れることはない。小松菜、ほうれん草、春菊などは、ほぼ周年栽培することが可能だ。これは、ハウス栽培をはじめとする施設で生産されているためだ。ハウス栽培では、内部の温度を一定に保つために、暖房機が導入されている。暖房機からは、ハウス内の全箇所を一定に保つためのビニール配管が施さ... [続きを読む]
|
- 2008/01/25 18:31環境保全としての林業を見直す
- 私は林野庁・文部科学省共催のプロジェクト「森の聞き書き甲子園」の一環として、兵庫県丹波市の林業家の仕事現場を訪問する機会を得た。 夏のある日、荻野さんの案内で山林の中に入っていった。そこには、見るも無残な状況があった。山林は荒れ果て、見渡す限りの倒木が広がっていた。太陽の光が地表まで届かず、うっそうとしていた。この周辺の山林の多くは、採算が取れずに管理が放棄され、手放されてしまったという。いまでは... [続きを読む]
|
- 2008/01/21 22:45地域に根ざした伝統農法‐「温海かぶ」にみる村おこし‐
- 戦後、日本の農業は大規模化が推し進められ、単一の品目を大量生産する生産方式へと移行を遂げてきた。化学農薬、化学肥料の到来は、さらに農業の省力化を進める上で、大きな役割を担ってきたが、近年は、全国各地で有機農業、減農薬栽培への動きが活発化してきている。中でも脚光を浴びつつあるのが、自然との共生を主体に置いた「伝統農法」の見直しだ。 山形県鶴岡市では、400年も前から、在来野菜である「温海かぶ」が原始的... [続きを読む]
|
- 2008/01/07 16:49人間力の著しい低下への危惧
- 年末に取材で山奥に行く機会があった。携帯の電波は入らず、テレビも見ることができない。当然、インターネットの設備すら集落にはなかった。完全に世俗と隔離された場所で、朝は鳥の鳴き声を、夜は古老の昔話を聞いて過ごした。 そこで感じたことは、現代社会は電子機器に侵されているということである。携帯が繋がらなければウズウズするし、パソコンでメールチェックができないと、仕事にもならない。都会の生活の大半が、ボタ... [続きを読む]
|
|
- 2007/12/31 21:33韓国王室の東洋医学健康法
- 今月2日、韓国大手メディアからの招待を受け、私はユネスコの世界遺産にも登録されている昌徳宮(チャンドックン)に足を運んだ。昌徳宮は1405年、朝鮮王朝の正宮である景福宮の離宮として建造され、現在も13の建物が残っている。私は、現地で仲良くなった韓国人大学生の李賢旭さんにガイドしていただきながら、昌徳宮の中を散策した。 その私の目に付いたものが、王様が使用していたという便所である。便所の下には、小さな扉が... [続きを読む]
|
- 2007/12/18 19:01夢と現実とのギャップにとまどう学生たち
- 先日、都内某大学で、青少年討論会(ディベート選手権)が開催され、審査員の1人として出席をした。テーマは「夢を選ぶか、現実を選ぶか」とあって、案の定、激論となった。大学生には避けては通れないテーマだけにいろんな意見が繰り広げられた。 なかでも多かったのが、「夢を追いかけるなんて出来ない。所詮はきれいごとだ。親は公務員になれと言ってくる。私も親に学費や生活費を払ってもらっている引け目があるから、両親の意... [続きを読む]
|
- 2007/12/14 00:20疲弊する韓国農村を現地取材
- 縁あって、韓国大手メディアからの招待を受け、韓国の農村を取材する機会を得た。日本で、都市と農村の格差問題・農村社会問題を取材している私は、今回は、主に韓国における農村社会の現状と格差について取材することにした。 私が3日間宿泊させていただいたのは、首都ソウルから1時間ほど離れた江華島にある廃校を再利用した宿舎である。仁川国際空港から江華島へと向かう車中から見えるのは、見渡す限りの田園地帯。江華島に... [続きを読む]
|
- 2007/12/11 19:54揺らぐ中国食品の安全問題
- 中国・雲南省昭通市で、即席めんを食べた小学生が中毒死するという痛ましい事件が起きた。12月7日、公安庁はこの事件に関する記者会見を開き、即席めんと一緒に食べた豚の油かすに、殺そ剤が付着していたことが原因と発表している。 この事件は12月3日の朝、小学生4人が通学途中、即席めんと豚の油かすを食べたところ、1時半後に口から泡を吐き、四肢を痙攣、意識をなくすなどの症状を示し、まもなく死亡したという。豚の油かすを... [続きを読む]
|
- 2007/11/29 16:04見た目重視の日本人──小さなキズでもゴミ箱行き!?
- 11月上旬、リンゴの名産地である青森県弘前市のリンゴ農家を取材する機会があった。そのときはちょうど、農家ではリンゴの収穫真っただ中。農園からはリンゴのいい香りが漂ってきた。 倉庫には、収穫されたリンゴが大量に積まれている。この後、数時間もたたないうちにリンゴは近くのJA相馬村にある大規模なCA貯蔵庫(=Controlled Atmosphere。貯蔵庫の空気を人工的に変えて貯蔵する方法)へと運ばれ、年間を通して保存される。CA... [続きを読む]
|
|
- 2007/11/14 21:56りんご習慣で「医者いらず」へ‐ガンに効く脅威の効能-
- 日本一のりんご産地・青森県では、ここ数年、急速にりんごの消費量が低迷している。以前お伝えしたように、りんご農家の廃業も著しいため、大学や研究機関などはさまざまな秘策を練っているという。 弘前大学農学生命科学部(青森県弘前市)の城田安幸准教授が、「1日1杯のりんごジュースを飲めば、がんを予防する効果がある」という研究結果を最近明らかにした。みのもんたが司会を務める「おもいっきりイイ!!テレビ」(日本テレビ... [続きを読む]
|
- 2007/11/09 00:31偏った農政と被害者である農家
- 11月6日にヤフーニュースに寄稿した「青森県のりんご農家の悲劇」には、多くの反響をいただいた。今回は、青森県の農家ではいま何が起こっているのかをレポートしたいと思う。 前回でも、弘前市ではここ5年間で3000戸のりんご農家が廃業し、自殺する農家が多いことは述べた。これは、りんご農家に限らず、コメや野菜を栽培している農家でも同じ事が言える。青森県の自殺率は全国2位に及んでおり、公共事業が減少したことによる建... [続きを読む]
|
- 2007/11/03 11:12日本農業の崩壊が始まった‐青森県のりんご農家の悲劇
- 近年、日本農業の衰退がさまざまなメディアで報じられている。しかし、農業の崩壊はすでにはじまってしまっている。りんごの生産量が日本一の年間14万トンを誇る弘前市では、安い中国産・アメリカ産のりんごの影響で廃業が相次ぎ、ここ5年間で3千戸が廃業した。食生活がグローバル化する中で、そのしわ寄せが生産者に向けられている。りんごの価格低下も顕著だが、借金を抱えて自殺する農家も少なくないという。農家の婦人が朝... [続きを読む]
|
- 2007/10/16 21:08東北農業の生き残りをかけた闘い-米価下落にどう立ち向かうか-
- スタジオジブリ作品・映画「おもひでぽろぽろ」では、山形の美しいベニバナ農家や有機稲作農家の風景が映し出されている。私自身も東北に居を移してから半年になる。東北の農家がいま、重大な転機を迎えようとしている。東北地方は戦後、米に特化した農業を継続してきた。近年、米価は下落の一途をたどっており、生産価格を割り込む赤字になろうとしている。消費者の米離れや、国際市場解放が大きな原因と見られている。1200ヘ... [続きを読む]
|
- 2007/09/27 11:12日本とブラジルのパートナーシップ−日伯友好年を来年に控えて
- 先月19日、自民党の麻生太郎・衆院議員(当時は外務大臣)がブラジルを訪問した。麻生氏は若い頃に1年間ブラジルに住んでいた経歴を持っている。その縁で、現在でも日伯国会議員連盟の会長などを務めているなど、ブラジルとは深い関係を持っている実力者の一人だ。麻生氏のブラジル訪問の目的のひとつとして、日本とブラジルにおける農業貿易の連携を強化したいという思惑があるという(関係者談)。その証拠に、8月20日から2... [続きを読む]
|
- 2007/08/27 01:03イギリスへの旅立ち 農林業の再生へ向けて
- さて、海外取材のため明日午後の便で青森空港を出発し、成田経由で28日12時発ロンドン行きの便でイギリスに飛び立つことになりました。英国は物価が高く、地下鉄の初乗り価格は900円、電車も30キロ移動すれば5000円だとか。恐ろしい物価です。英国・ウェールズは「森と渓谷の国」と呼ばれ、この季節の最低気温は6℃で、日中との温度差は実に18℃差。すでに美しい紅葉が広がっているそうだ。私はここで3週間のあいだ、ウェ... [続きを読む]
|
- 2007/08/06 09:43自民・民主の農業政策を徹底検証する
- OhmyNews日本版で8月2日に掲載していただいた「安倍総理の「美しい日本」という虚像」の記事に対して、多くの読者から賛否両論の反響を戴いた。前後して、評論家の先生方のブログに当ブログが紹介されたことから、アクセス数が約10倍に増えたので私も驚いている。そこで、再度「美しい日本」とか何か、自民・民主の農業政策の中身について検証してみたいと思う。安倍総理は「美しい国・日本」のあり方について、自著の中で「自信と... [続きを読む]
|