国宝特別公開2007
興福寺では2000年より、通常は開扉していない堂塔や秘仏を公開してきました。
この事業は、明治の廃仏毀釈以後、雑然とした境内の整備と、2010年には創建1300年を迎えるにあたり、長年の悲願でもあった金堂再建に向けて、ご参拝いただいた方々に当寺のおかれた現状と伽藍復興をご理解いただくために進めております。
本年は大圓堂の秘仏・聖観音像(鎌倉期)を公開しています(11月25日まで)。
元は興福寺大乗院の大圓堂に安置されていましたが、明治の廃仏毀釈で寺領の大半が官没され、その後、大乗院跡地には奈良ホテルが建てられ、この聖観音像は明治39年になってようやく現在の大圓堂に還坐されました。
今回がまさに初公開となります。
また、大圓堂前庭においては、彫刻家・籔内佐斗司氏による「興福童子の秋祭り」展を開催しています。(写真下)
往の仏師と現代仏師がおりなす不思議な世界へ皆様を導いてくれるでしょう。
国宝館ではこの公開に併せて、天平の傑作とされる阿修羅像をはじめ、八部衆すべてを一堂に特別陳列しております。
大圓堂の秘仏公開は今期かぎりとなりますので、この機会に是非とも秋の奈良・興福寺参拝をご計画下さいますようご案内申し上げます。
- 投稿者:fukui
- 日時:09:09
comments
今日、正倉院展の帰りに八部衆とともに大圓堂の秘仏も見させてもらいました。
大圓堂の企画は本当に度肝を抜かれました!興福寺がこれからもみんなの気持ちで支えられて行くことを願ってやみません。また、阿修羅に会いに行きます!!
薮内さんのファンで興福寺に行くきっかけに!
漠然と見るだけの興福寺を今回はじっくりと見させて頂きました。
色々な企画から奈良が繁栄すると嬉しいです。
17日に大圓堂の秘仏を拝見しました。まだまだお宝があるなと認識しました。ありがとうございました。