あす火星着陸に挑戦

　米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は日本時間２６日午前、無人探査機「フェニックス」を火星に着陸させる。成功すれば、２００４年１月の探査車「オポチュニティー」以来４年４カ月ぶりの火星着陸。その後は３カ月にわたって生命存在の条件である水の初めての検出に挑む。

　フェニックスは、１９９９年に火星に到達しながら着陸に失敗した「ポーラーランダー」と、そのあおりで計画中止になった「サーベイヤー」用に開発された機体や部品を利用。ＮＡＳＡが再起を懸ける探査機だ。

　地球と火星の位置関係から２年２カ月ごとに訪れる好機を狙い、昨年８月に打ち上げられた。これまでの観測で、火星の両極付近の地表近くに大量の水が氷の形で蓄えられていると推定されるため、地球ではアラスカ北部に相当する高緯度地方の、岩の少ない滑らかな低地への着陸を狙う。（共同）