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知られざる画家・金猊 特別展 来月1日まで出身の一宮で80点屏風の大作「壁畫に集ふ」について説明する伊藤学芸員
一宮市出身の日本画家丸井金猊(きんげい)(本名・金蔵)の作品を、初めて古里で紹介する特別展「いまあざやかに 丸井金猊展」が、同市大和町の市博物館で開かれている。 金猊は、1909年生まれ。愛知県立工業学校図案科を経て東京美術学校(現東京芸術大)で日本画を専攻した。特別展を企画した伊藤和彦学芸員によると、東京の愛国生命(現日本生命)の壁画や、宝塚歌劇の創設者、小林一三の依頼で手がけた東京宝塚劇場の壁画など、華やかな実績がありながら、戦後は神奈川県で工業高校工芸図案科の教諭になり、画家としての筆は置いたため、ほとんど知られていない。 79年に69歳で亡くなった後、遺族が金猊の部屋などを調べたところ、丸めてしまってあったものなど多数の作品が出てきた。孫のウェブデザイナー丸井隆人さん(37)が中心になって、何度か遺作展を開いたが、遺族の手を離れて個展が開かれるのは今回が初めてという。 約80点が展示され、大作「壁畫(へきが)に集ふ」と名付けられた屏風(びょうぶ)は、70年も前に描かれたが、驚くほど現代的な作品。伊藤学芸員は「知られざる郷土出身の画家を多くの人に知ってもらいたい」と話している。6月1日まで。 観覧料は一般500円、高大生300円、小中学生200円。月曜休館。問い合わせは同博物館(0586・46・3215)。 (2008年5月16日 読売新聞)
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