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飲酒運転、県民の通報増える 4−5月、逮捕12件中4件

2008年05月25日 22:41
 県民の通報で飲酒運転の摘発につながったケースが増えている。県警交通企画課のまとめでは、2007年4月1日−5月10日の間、通報による道交法違反容疑での逮捕はゼロだったが、08年の同期間は摘発の3分の1を占めた。県警は「飲酒運転撲滅を目指した県条例の施行も相まって、“許さない”という県民の意識が高まっている」と分析する。

 同課によると、07年4月1日−5月10日の間、飲酒運転容疑での逮捕は15件あった。いずれも交通取り締まりや事故捜査の過程で判明し、通報による事例はなかった。08年の同期間、逮捕は12件で、このうち4件は県民の通報が端緒となった。

 通報内容は「酒類を買った客からアルコールのにおいがした」「蛇行運転をしている車を見つけた」「あの人はいつも酒を飲んで運転しているようだ」など。県民の目撃証言をもとに、県警が検問などで事実関係を調べた結果、飲酒運転の疑いが発覚したという。

 酒類を提供する飲食店などでは、店員が客に「車で来ましたか」などと聞き、飲酒運転撲滅を呼び掛けるケースも多くなってきているという。

 県警などは、今年4月を「飲酒運転撲滅強化月間」として1カ月間、街頭キャンペーンを展開。県民を挙げた運動の推進を目的に今年3月、施行された「県飲酒運転をしない、させない、許さない条例」を各地でPRした。県警交通企画課は「飲酒運転は、発覚を恐れて逃走するなど、重大な事故につながる」として、飲酒運転には強い姿勢で臨むとしている。

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