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映画:「オレの心は負けてない」 従軍慰安婦問題考えて--きょう岡山で上映 /岡山

 ◇85歳の在日朝鮮人の裁判通し

 第二次大戦中、旧日本軍の“慰安婦”だった在日朝鮮人、宋神道(ソンシンド)さん(85)が、自らの裁判を通して自分と他者への信頼を取り戻す姿を追ったドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」(安海龍監督、07年)が25日、岡山市駅元町の岡山市デジタルミュージアムで上映される。

 宋さんは1922年、日本支配下の朝鮮・忠清南道生まれ。38年に「戦地で国のために働けば1人でも生きていける」との言葉で、中国・武昌で従軍慰安婦を強要された。

 戦後、宮城県で暮らした宋さんは国に謝罪と補償を求め、93年に東京地裁に提訴。一、二審で敗訴し、03年に最高裁で上告棄却となったが、「人間を信じられなかった」という宋さんが「裁判に負けてもオレの心は負けてない」と語った言葉に、10年間かけて築いた支援者と宋さんの関係が象徴されている。

 主催の「『慰安婦』問題を考える女たちの会・岡山」の市場恵子さん(57)は「宋さんという一個人の姿を通して、慰安婦問題を考えてほしい」と話している。午後1時半から。一般1500円、大学生以下1000円。ノンフィクション作家で慰安婦問題に詳しい川田文子さんの講演もある。問い合わせは市場さん(086・277・7522)。【松井豊】

毎日新聞 2008年5月25日 地方版

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