幹部続々 国政並み/’08 6・8 県議選
投開票日まで二週間に迫った県議選(定数四八)に向けて、与野党の幹部が相次いで来県し、国政選挙並みの態勢で公認または推薦した立候補予定者を応援している。後期高齢者医療制度の是非が争点に上がり、「選挙結果は国政に大きな影響を与える」と判断したためだ。選挙戦の盛り上がりがいまひとつといわれる中、沖縄限定のテレビCMを流す政党もある。国政の注目が県議選に集まっている。
異例の取り組み
自民党は、野党が批判を強めている後期高齢者医療制度で県民の理解を求めるために、三十日から沖縄限定のテレビCMを流す。知名度の高い元衆院議員の浜田幸一氏が出演。県議選では異例の取り組みという。党幹部の来県についても、伊吹文明幹事長が「現地の希望に沿う」と表明。同県連は二十六日に要請する。
与野党逆転訴え
民主党の鳩山由紀夫幹事長は二十四日、那覇市内で開かれた同党公認の総決起大会で「国政に影響を与える重要な選挙。与野党逆転で、後期高齢者医療制度の根幹が間違っていることを民意として示してほしい」と訴えた。同党国会議員も続々沖縄入り。告示後は菅直人代表代行の来県も予定されている。
低所得者へ配慮
公明党は太田昭宏代表が二十三日に来県した。仲井真弘多知事と会談し、「公認候補を勝利させる。県政与党の過半数確保が極めて大事」と強調。後期高齢者医療制度への反発を懸念し、低所得者への負担軽減など、運用改善で県民に理解を求める考えを示した。告示の三十日は北側一雄幹事長が出発式などに参加する。
委員長の演説も
共産党は序盤で、市田忠義書記局長を招いた演説会など早い立ち上がりを見せた。三十日、六月一日は志位和夫委員長が公認候補擁立の選挙区を中心に県内五カ所で街頭演説を行う。同党県委は「地方選挙で志位委員長の応援は異例。与野党逆転で後期高齢者医療制度を廃止に追い込む」とした。
党の全力挙げて
社民党は福島瑞穂党首が十八日、那覇市内で会見し、「在日米軍基地の問題をはじめ、日本の針路を決める重要な選挙。与野党逆転で、衆院選での与野党逆転につなげたい」とし、党の全力を挙げる方針を表明した。二十四日は辻元清美政審会長代理が街頭などで訴え。六月一日には福島党首が再来県する予定だ。
2トップ来県へ
政党「そうぞう」(下地幹郎代表)と衆院で統一会派を組む国民新党は、六月一日に綿貫民輔代表と亀井久興幹事長が推薦候補の応援で来県する。所属国会議員も沖縄入りし、支援する方針だという。