(cache) 植草一秀君 - 債券・株・為替　中年金融マン　ぐっちーさんの金持ちまっしぐら　

敢えてこの話題には触れずにここまで来たんですが、判決も出たんで一言。

私は彼とは数年間酒を飲んだり、カラオケにいったり、キャバクラにもいったし、ずいぶん仲良くしていました。結構楽しい時間を過ごしたもんです。

この問題が出たときに世の中の妬みを一身に浴びるようなことになってしまい、友人としては大分歯がゆい思いも致しました。ただ、そこまでアホなことはやんないよ、という確信めいたものがあったのですが、敢えて沈黙を守ってきた訳です。

本人は途中から無実だと主張を初め、確かに裁判の記録を拝見しても警察側もずいぶんいい加減なもんだと、私自身思います。しかし、今回の有罪判決の公判の文章を拝見すると、裁判官はそれ以外の部分を問うているな、と強く感じるので敢えて書き込むことにしました。

本人としてはテレビも降ろされ、あちこちにあれこれ書かれ、早稲田もくびになり、もう十分制裁を受けたではないか、世の中もっと悪いことやってる奴はたくさんいるよ、という気持ちがあったとは思うし、事実そうでしょう。１０年前の強姦事件で逮捕された某大新聞の記者が釈放されどこかの医学部に在籍中なんて、恐ろしいことを聞くと、彼のやったことなんて仮に事実としてもほんと、たいしたこと無いよ。

でもね、それを決めるのは裁判であり世の中の人（他人）なんだよ。自分で民主主義は個々人の趣味までとやかく言う制度ではなく、個人的にセーラー服を集めようがそれは自由であり、いちいち問われるものではない、と自分で言い出したときにこりゃー、いかんと思ったよ。そういうのを思い上がり、というんだよ。やっぱり。

何が欠けているのかというと、あなたに期待していた人がどれだけ沢山いてその人たちを裏切ったり傷つけてしまったことに対して殆ど反省の色がないということじゃないかしら。テレビ関係者、早稲田の人たち、みんなすごい期待していたんじゃないかな。それこそ「李下に冠を正さず」という謙虚な態度は求められていたし、更に公判中に料亭で芸者さんと腕を組む写真が週刊新潮に乗っちゃったり、勝手にツカサのスポンサーに乗っかって講演活動を始めたり・・・・今まで植草先生をそれこそ必死になって応援してくれた人たちの今の気持ちをちょっと考えたことがあるのかしらね？　本当に深い反省の中からそういう応援団が、もういいだろう、そろそろ復帰させてやろうよ、という声が上がってくるのを待つ、というのが本当の姿ではないかな。本当にやってないという自信があるなら、なぜその機を待とうとしないんだろう？　あなたが言うように神がその事実をしるなら、余計に待つべきだよ。

無罪を主張するのはいい。でも、例え無罪でもそういう人々に迷惑をかけたのは事実。それとこれは別。彼らに対する反省を込めて、せめて判決が出るまでは静かに反省し蟄居する、位の態度が必要だったと僕は思うよ。今回の判決をみると、そのあたりの心証がかなり影響しているんだと思う。反省が足らんから懲らしめる、というのも判決理由の一つになり得るんよ、植草君。
あなたを引き立てていた雑誌や、テレビ、早稲田を初めとする学校関係の人たちは今回あなたの無実を信じていてもそれなりに、社会的制裁をみんな受けたんだよ。おまえら、ほんと見る目無いな、って言われる訳だ、世の中では。そういう人たちに本当に誠意をもって迷惑を掛けてすまなかった、でも無実なので応援して欲しい、と一人一人に声を掛けて来たとしたら・・・裁判官の心証は全く別だったと思う。これだけ誠意のある男がこんなことをする訳が無い、警察の言い分にも十分矛盾がある・・・無罪、という展開だってあった筈だよ。
君の無実は１００％今でも信じてる。でも今のままでは独りよがりだ。

今後あなたの活動は引き続き見守っていくつもりだけど、無罪をテレビで主張する前にそういうあなたの応援団に誠意を尽くすほうが先決ではないのかな。端からそうすれば前述のように有罪判決は出なかったような気がするのは僕だけだろうか。これからもそういう心だけは失って欲しくないな。少なくとも今の時点では日本経済を語っている場合ではないと思うよ。