2008年5月25日(日)「しんぶん赤旗」
これでいいのか資本主義
メディアと日本共産党(1―5月)
経済界の重鎮も
|
経済同友会終身幹事の品川正治さんと志位和夫委員長が対談(「しんぶん赤旗」1月1日付掲載)。党内外で反響をよび、パンフレットに。この対談で品川さんは「もう資本主義のシステムも行き着くところまで来ているという感じです。私なんかも日常使わない言葉ですが、『新しい社会主義』ということを考えざるをえなくなるんですね」と語りました。
ネットでブレーク
|
「共産GJ(グッジョブ=よくやった)」「応援する!」。人間をモノのように使い捨てる派遣労働の問題を取り上げた志位委員長の質問(2月8日の衆院予算委員会)が大きな話題に。インターネット上の動画投稿サイト「ユーチューブ」などで視聴回数14万件を超えました。この質問を契機に、キヤノン、いすゞ自動車などが派遣を直接雇用に変えたり、期間工を正社員化する方針へ転換。
週刊誌が特集
|
「二大政党が右往左往する分、独自路線がより明確に映る」(共同通信)―日本共産党の路線や存在感にマスメディアが相次いで注目。『週刊朝日』(4月4日号)は「今や国際的な投機マネーに引きずられた『超資本主義という妖怪』が世界を脅かしている。共産主義者の目に今の社会はどう映るのか」として志位委員長へのインタビュー。『サンデー毎日』(4月13日号)も「久々の共産党人気、今度は本物か…」。
『蟹工船』・マルクスブーム
|
日本共産党員作家・小林多喜二の代表作『蟹工船』が異例の売れ行きで、文庫本のベストセラーに。「格差嘆き 若者共感」(「読売」5月2日付夕刊)と全国紙がいっせいに紹介しました。科学的社会主義の創始者、カール・マルクスの名を冠した著作も相次いで出版。
2週続けて登場
|
「資本主義は限界か?」―テレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に、不破哲三前議長、志位委員長と2週続けて出演(5月11日、18日)。不破前議長は「21世紀は社会主義という問題が本当の意味で世界的な問題になる時代」と語りました。志位委員長は「貧困・投機・環境」という資本主義の暴走を指摘しました。両番組とも視聴率がアップ、党本部への反響も後をたちません。
資本主義そのものが限界とみる議論がさまざまな形でおこっていることに志位委員長は「これまでにない事態だ」(22日の記者会見)と感想をのべました。