公立置賜総合病院(新澤陽英院長、川西町)で22日、救命救急センターと県消防防災航空隊のヘリ「もがみ」による救急患者搬送訓練があった。保育器で育つ重体の乳幼児や、山岳遭難の頭部外傷者らを運ぶという想定。点滴の瓶や袋、補助機械を持った医師と看護師らが、隊員の指導に従いながらストレッチャーに乗せた患者を狭いヘリに乗せた。
また実際に医師や看護師がヘリに乗り込み、病院前のヘリポートを離着陸し上空を飛行する体験もした。00年11月の開院以来、ヘリによる救急搬送の実務を多くの医師、看護師に体験させようと続けている。
ヘリに乗った新澤院長は「山形県は山岳地帯もあり、重傷患者の救命のため、ドクターヘリ整備が急務だ。県も力を入れてほしい」と、必要性を訴えていた。【近藤隆志】
毎日新聞 2008年5月25日 地方版