JA福岡大城の大川地区いちご女性部会(野口至米子(しめこ)部長、約120人)の会員ら8人が23日、大川市役所を訪れ、県産のブランドイチゴ「あまおう」を使って試作した「いちご酢」をお披露目した。今後、改良を加え市の特産品として販売を目指す。
市内では、約130戸のイチゴ農家が「あまおう」を生産している。同部会は市場に出荷できない規格外のイチゴの有効活用と特産品作りのため、市内の老舗醸造酢メーカー「庄分酢(しょうぶんす)」(高橋一精社長)と共同で「いちご酢」を開発した。
試作品の「いちご酢」は「あまおう」約10キロを今年2月に仕込み、約1カ月かけて、酵母菌と酢酸菌で発酵させ、約25リットルを作った。今回は天然色素を加えて、ルビー色に着色し、刺激が少ないまろやかで飲みやすい味に整えた。
試作品を飲んだ植木光治市長は「とてもおいしいです。あまおうのブランド力を生かした新たな商品開発を市としても支援したい」と期待していた。【松尾雅也】
〔筑後版〕
毎日新聞 2008年5月24日 地方版