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思い出の歩道橋が消えてゆく!?
建築デザイナーも手がける
“次世代歩道橋”とは?
「まぁ慌てないで(苦笑)。確かに、4年前から撤去は進めていますが、利用率が極端に低かったり、近くに横断歩道が設置されているなど、歩道橋がなくても安全な場所のみが対象なんです。歩道橋好きの人は反発されるかもしれませんが、現時点で撤去予定なのは都内にある651橋のうち約10橋ほど。しかも地域住民の100%に近い同意を得てから撤去するんです。歩道橋がなくなるぶん歩道を広く使え、維持費の削減もできたりと、利点も多いんですよ」
そもそも、歩道橋が普及しはじめた昭和40年代は、車の所有率が飛躍的にあがったことで運転に不慣れな人も多く、事故が頻発していたそう。そこで、安全に道路を横断するために歩道橋が重宝されていたんだとか。しかし、道路整備が進み安全性が高まると、利用者が減った歩道橋も増えてしまったんですね。時代の流れとともに、歩道橋を取り巻く環境も変化してるんだな…。
「確かに、従来の歩道橋は減っていきますが、歩道橋自体はなくならないですよ。都市開発が進められた地域では、改装したり新たに設置することもあります。加えて10年ほど前から、安全性はもちろん利便性や都市景観を考えたデザイン重視の歩道橋が増えていますよ。建築デザイナーが手がけたものも多いので、今後は個性豊かな歩道橋を見比べるのも面白いかもしれません」
と語るのは、ものつくり大学建築技能工芸学科教授の増渕文男さん。思い出の歩道橋がなくなるのは悲しいけど、これからは“次世代の歩道橋”にも期待大かもしれませんね!?
(佐藤真由/short cut)
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