広島県の藤田雄山知事と県医師会の碓井静照会長は二十三日、国会内で舛添要一厚生労働相に会い、医師不足の解消と地域医療を守るための対策を要請した。
藤田知事らは、県、県医師会、広島大、県市長会、県町村会の五団体による提案として、大学医学部の定数増▽研修医を受け入れる「臨床研修病院」から医師が足りない地域への派遣制度創設▽特に足りない救急医や産科・小児科医の負担を軽くする支援策の検討―などを求めた。
面会後、藤田知事は「広島県は日本全国の縮図。われわれの提案は、同省が取りまとめを進める『安心と希望の医療確保ビジョン』に反映していただけると期待している」と手応えを話した。(山中和久)
【写真説明】舛添厚労相(右端)に提案書を提出する手前左から碓井会長、藤田知事
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