ラオックス、不採算店舗整理などで09年3月期下期からは黒字化を計画

2008年 05月 24日 08:58 JST
 
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 [東京 23日 ロイター] ラオックス(8202.T: 株価, ニュース, レポート)は23日、2009年3月の連結営業損益が9億円の赤字(08年3月期は55億円の赤字)になるとの見通しを発表した。不採算店舗の整理が進み、下期からは黒字化する計画だ。

 08年3月期は、当初、直営で15店舗の閉鎖を計画していたが、契約の問題などで12店舗にとどまった。一方、子会社で6店舗実施し、計18店舗の閉鎖を行った。

 09年3月期は、上期中に直営で9店舗の閉鎖を考えており「これで、計画していた不採算店舗の閉鎖は終わる」(幹部)。9店舗の閉鎖に伴う損失は、08年3月期に退店損失引当繰入額として2億3100万円を計上しており、09年3月期に損失は見込んでいない。

 同社は、07年12月にマイルストーンターンアラウンドマネジメント(東京港区)と業務資本提携を行い、再建を図っている。マイルストーンへの第三者割り当てで調達した20億円を活用し、商品在庫やプロモーションの強化を図ることで既存店売上高も上向いており、3月には5.3%増と前年を上回った。

 09年3月期の既存店売上高は前年比21.4%増を見込んでいる。ただ、同社幹部は「ようやく前々年並みに戻った水準」としており、改善は、当初の計画よりもやや遅れ気味だと語った。

 09年3月期の連結売上高は611億円(前年比3.6%増)、営業損益は9億円の赤字(同55億円の赤字)、経常損益は5億9000万円の赤字(同51億円の赤字)、当期損益は5億5000万円の赤字(同59億円の赤字)を計画している。 

 

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