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クリントン氏「あの暗殺は6月だった」 失言で謝罪

2008年05月24日22時05分

 【ワシントン=小村田義之】米大統領選の民主党候補者指名レースで撤退を拒むヒラリー・クリントン上院議員が23日、「ボビー・ケネディ(ロバート・ケネディ元司法長官)の暗殺は6月だった」と発言。オバマ上院議員の暗殺を期待するかのような発言と受け止められ、即刻、謝罪に追い込まれた。

 6月3日に最後の予備選があるサウスダコタ州の地元紙のインタビューで語った。クリントン氏は「夫(ビル・クリントン前大統領)は92年6月まで選挙戦をやめなかった。ボビー・ケネディが6月に暗殺されたのは皆、覚えている」と述べ、撤退論は「理解できない」と語った。

 ケネディ元司法長官は63年に暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領の弟。68年の大統領選で、民主党候補指名への期待が高まった6月に暗殺された。

 騒ぎが広がるとクリントン氏は「国全体やケネディ家に不快な思いをさせたとすれば遺憾だ。そういうつもりはなかった」と謝罪。オバマ陣営は「不幸な発言であり、この選挙戦にはふさわしくない」とコメントするにとどめた。

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