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「シャル・ウィ・ダンス」のダンスは誰のもの? 振り付けの著作権めぐり提訴 (2/2ページ)
作品は8年1月に公開されて大ヒット。米国でも公開され、ハリウッドでリメーク版も製作された。しかし、テレビ放映やDVD化など、作品が二次利用された際、わたり氏には二次使用料が支払われなかった。
わたり氏は、作品中のダンスは社交ダンスの基本ステップにない振り付けも多く、「独創性や創作性は明らかで、私が振り付けの著作権者」と主張。角川映画側と振り付けに関する契約書は交わしていないが、脚本家と同様に二次使用料を受け取る権利があるとしている。
一方、角川映画側は今月20日の第1回口頭弁論で「わたり氏は著作権者とはいえない」と反論し、争う姿勢を示している。
関係者によると、映画界では契約書などを交わさないケースも多く、日本振付家協会の宮崎渥已理事長は「振付家の著作権は規定が確立されておらず難しい問題。最初に書面を交わすなど、振付家側も意識を高めていかないといけない」としている。