地域で診療活動する医師・歯科医師(かかりつけ医)と、自治体及び県立病院の関係者が、地域医療について話し合う「県立病院地域医療支援委員会」が22日、同病院で開かれた。回復期患者の受け入れ体制を充実するよう求める意見が出され、病院間の効率的な連携システム構築や、在宅医療ネットワークの仕組みづくりに取り組むことを確認した。
県立病院は、昨年6月に地域医療支援病院として県に承認された。高度かつ緊急な治療が必要な急性期の患者を引き受け、病状が安定すると地域のかかりつけ医に引き継いでいる。しかし、急性期を脱して安定期に入るまでの「回復期」の患者を受け入れる「回復期病院」との連携が整備されておらず、現時点では病院のケースワーカーが個人で受け入れ先を探している状態だという。【菅沼舞】
毎日新聞 2008年5月24日 地方版