最新記事一覧
米空母キティ、離日後も退役せず?/米下院軍事委が続投コスト調査承認
- 在日米軍・防衛
- 2008/05/23
在日米海軍横須賀基地を事実上の母港とする通常型空母キティホークが、離日後も退役せずに米海軍の任務に従事する可能性のあることが二十三日、分かった。米軍の準機関紙「星条旗新聞」が報道した。原子力空母配備に反対する市民グループは「通常型を横須賀に配備できる可能性が残されている」として、横須賀市に事実確認を申し入れた。
星条旗新聞によると、米国の下院軍事委員会の来年度防衛予算の審議で、退役予定の空母ジョン・F・ケネディかキティを復帰させる場合の費用などの調査を承認した。
背景は一時的な防衛力低下への懸念。原子力空母エンタープライズが二〇一二年に修繕のため任務を外れることなどから、空母の総数が現在の十一隻から十隻となる時期が出るためだ。
同市の蒲谷亮一市長は昨年六月に「選択肢がない」と原子力空母配備を容認する以前は、通常型空母の配備を国や米海軍などに求めていた。このため、「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呉東正彦共同代表は「通常型を配備できる可能性があるのなら、外交力を発揮して米海軍などに対し責任ある行動をみせてほしい」と市に申し入れた。
これに対し、外務省高官は「(キティが復帰する)可能性は薄いと聞いている」と述べた。在日米海軍司令部は「キティは予定通り退役する」としている。
このエントリーへのトラックバックURL:http://www.kanaloco.jp/trackback/33005/