福岡放送局

2008年5月24日 19時12分更新

飲酒事故後逃走に厳罰求める

飲酒運転の車にはねられるなどしてわが子を亡くした全国の遺族らが、24日、長崎市の繁華街に立ち、飲酒運転で事故を起こした後現場から逃げ出すドライバーへの罰則を厳しくすることを求めて署名集めを行いました。

長崎市での署名活動は長崎県トラック協会の運転手の有志の働きかけで実現したもので、おととし一家で乗っていた車が飲酒運転の車に追突され3人の幼い子どもを亡くした福岡市の大上かおりさんや9年前、家族でドライブ中にトラックに追突され、幼い娘2人を亡くした千葉市の井上保孝さん郁美さん夫妻など遺族9人を含む30人が参加しました。
遺族らでつくる全国の会では、大量の酒を飲んだ後に危険な運転をして人をはねた場合には最高刑が20年の「危険運転致死傷罪」が適用されることになっているにもかかわらず、事故現場から逃げ出して酔いを覚まし、罪の適用を免れてしまう悪質なドライバーが後を絶たないことから、法律を改正することを求めて全国で署名集めを続けています。
遺族らが雨の中、亡くなった家族の写真を掲げながら協力を訴えると通りかかった親子連れなどが足を止めて署名をしていました。
大上さんは「飲酒運転のために自分たちと同じような思いをする人が出てはいけないと思い署名活動に加わりました。
飲酒運転の加害者を出さない世の中にしていきたいです」と話していました。