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中露首脳が米MD計画批判 北京で会談、共同声明 (1/2ページ)
【北京=矢板明夫】ロシアのメドべージェフ大統領は23日午後、中国公式訪問を開始した。北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談し、米国のミサイル防衛(MD)計画に対する批判などを盛り込んだ共同声明に署名した。両国の軍事関係の協力など「戦略的協力パートナーシップの強化」も確認され、米国の一極支配への対抗色を濃くした。
共同声明は、米国は名指ししなかったものの、MD計画は「戦略的な均衡や安定の維持につながらず、軍備管理の国際的努力も損なう」と指摘。イラク戦争に関しても「国連憲章に基づくべきだ」として米国を暗に批判した。また北朝鮮の核問題についての6カ国協議の進展を評価し、平和解決に向けた対話の継続などを訴えた。
今月12日に発生した四川大地震後、メドべージェフ大統領は中国を訪れた初の外国首脳となる。胡主席との会談で、大統領は震災の犠牲者に哀悼の意を改めて表明したのに対し、胡主席はロシアの震災への迅速な支援に謝意を示した。