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おおの おさむ

大野 修

プロフィール

○○一匹で…

B級ニュースとしてもうご存知の方もいるかも知れません。○○一匹でまさかここまで…という事態が起こりました。これからは局内の至る所にホイホイを仕掛けなければなりません。イギリスの新聞『The Guardian』より。

The Guardian(22/02/08)

For the viewers of Turkmenistan's popular nightly news programme, Vatan, it was another routine bulletin. But as the newsreader began the 9pm broadcast, viewers across the central Asian country spotted something unusual crawling across the studio table: a large brown cockroach. The cockroach managed to complete a whole lap of the desk, apparently undetected, before disappearing. The programme, complete with cockroach, was repeated at 11pm that night.

「トルクメニスタンで人気のある、夜のニュース番組『Vatan』の視聴者にとって、それはいつものニュースだった。だが、午後9時の放送でアナウンサーが原稿を読み始めた時、この中央アジア国家全国の視聴者は、或る珍しいモノがスタジオのニュース・デスクを這っているのを発見…大きな茶色のゴキブリだった。ゴキブリは姿を消す前に、明らかに気づかれることなく、無事にデスクを渡り切った。同ニュースは午後11時にゴキブリが映り込んだままで再放送もされた」

『コックローチ』という商品がありますが、『コックローチ』はそのものズバリのお名前です。とは言え、ニュースの最中に巨大なゴキブリが机の上を歩いていたら、自分だったらどうしただろうと考えてしまいました。果敢に闘ってもいいのですが、その様子は生放送でお茶の間に届いてしまうのです…う〜ん…困った。

It was only at 9am the following day that horrified officials from Turkmenistan's ministry of culture discovered the cockroach's guest appearance. And that, perhaps, should have been the end of the matter, the mildly entertaining footage being consigned to the occasional airing by the Turkmenistan equivalent of Denis Norden on a telly bloopers show.

「トルクメニスタン文化省の恐れおののいた職員が、ゴキブリのゲスト出演に気付いたのは、翌朝9時になってからのことだった。そして多分、それでおしまいだったはずだ…トルクメニスタン版『NG大賞』か何かで時々放映される、ちょっと愉快な映像で終わるはずだったのだ」

日本でも各テレビ局が年末や年度末に『NG大賞』なるものを放送しますが、この話題はそれこそ笑いの種になると思います。日本なら。でも、トルクメニスタンは違ったんですね。

But the consequences of this particular cockroach's impromptu five minutes of fame were immediate and severe. The country's president, Kurbanguly Berdymukhamedov, took news of the insect so badly that he responded by firing no fewer than 30 workers from the main state TV channel, the news website Kronika Turkmenistan reported yesterday.

「しかし、このゴキブリが緊急出演で浴びた5分間のスポットライトは、すぐに、しかも苛烈な結末を呼んだのである。同国のグルバングル・マリクグルイェヴィチ・ベルディムハメドフ大統領は、ゴキブリ出演のニュースに激怒。激怒した勢いでこの主要国営テレビ局の職員30人以上を首にした、とKronika TurkmenistanのHPが昨日伝えた」

Those sacked in the cockroach debacle included journalists, directors, camera operators, and technical staff, the website reported. Yesterday nobody from the Turkmen embassy in Moscow was available for comment.

「ゴキブリ騒ぎで首になったのは、ジャーナリスト・ディレクター・カメラマン・技術スタッフが含まれる、とHPは伝えた。きのうの在モスクワ・トルクメニスタン大使館には、コメント出来る人が誰もいなかった」

衛生上の問題とか、スタッフの対応とか、色んな面での問題はあったにせよ、いくら何でもクビは無いんじゃないかと。とは言え、このニュースを見てからは、放送前に周囲をよく確認するようになりました。

特に机の周りを。

2008.03.15 | コメント[0]トラックバック[0]