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アナウンス室 プロフィール

おおの おさむ

大野 修

プロフィール

時間感覚…

ライブドアとフジテレビ、そこにソフトバンクが参加して、
株式資本とメディアの関係が賑やかに取り沙汰されている。
メディアに携わる一人として関心が無いわけは無く、
日々の報道を熱心に追っていて、ふとこんなことを思い出した。

大学の心理学の授業で聞いた『時間感覚』である。

『時間』というのは人によって長く感じたり短く感じたりする。
時計で測れば同じ一時間なのに、
時と場合によって、その一時間の感じ方が違うときがある。

『時間』には、時計で測る「絶対時間」のほかに、
個々の感じ方によって違う「相対時間」があるようだ。

そしてこの「相対時間」には3つの時間認識があるという。

−【1日の時間認識】−
生活リズムが一定の人は、
目覚まし時計が無くても一定の時間に目が覚める。
ある調査によると、このような人は日本人の7%に達するという。

一説には絶対音感と同じような時間感覚を持つ人もいて、
時計を持っていなくても10分程度の誤差で時間を認識できるという。
体内時計が作用しているという説もあるが、真相は定かではない。

「これが解明できればノーベル賞もの」と教授は話していたが…。

−【心理時間】−
時計の時間によって出来事の長さを判断できる能力は
6〜7歳から発達し始め、8歳にはほぼ完成しているという。
幼児期の思い出というのは大体ぼんやりとしているが、
小学生の頃のものがはっきりしてくるのもこの時間感覚による。

この時間感覚の特徴の一つは、
子供のときはどんな長さの時間でも実際よりも長く感じ、
逆に大人になるほど実際の時間より短く感じる傾向があることだ。

思い起こしてみると、幼稚園や小・中学生の頃は
一ヶ月や一学期、一年がかなり長く感じられたが、
年を重ねるごとに一年が短く感じられるようになってきている。

これを逆に解釈すると、
子供のほうが「心理時間」の進み方が速いことになる。
同じ時間で、大人と子供とで単純な学習や記憶テストをすると、
ほとんどのケースで子供は大人を凌駕することが出来る。

子供の頃に何でもあっという間に記憶し、
大人顔負けの知識を身に付けてしまうことがある。
「神童」と呼ばれる子供は「心理時間」の賜物といえるのだ。

−【過去・現在・未来】−
子供は2歳位になると
大体1ヶ月前のことは覚えているが、
未来への感覚は、持って明日程度だといわれる。

それが8歳位になると未来に興味を持ち始める。
「将来はプロ野球選手になりたい」「可愛いお嫁さんになりたい」
などと口にし始めるのも、幼稚園後半から小学校前半にかけてだ。

この未来への感覚は生活環境や経験などによって変化し、
大体、40代前後まで研ぎ澄まされ続けていくそうだ。

単純な言い方をすれば、
若者は未来に関心があり、老いてくると過去に関心を持つ。
「自分の未来は…」と語るのが若者。
「自分の若かった頃は…」と語るのが老人。

【時間感覚】からすると以上のような分析が出来るという。

「インターネットとメディアとの融合は1・2年が勝負」
と話すライブドア。
「何もそんなに急がなくても…ITのことも考えています」
と話すフジテレビ。

企業にも【時間感覚】というものがあるとすれば
今回の騒動もこれが一因になっているのかもしれない…。

翻って自分の【時間感覚】はどうだろうか…。

2005.03.29 | コメント[0]トラックバック[0]