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アナウンス室 プロフィール

おおの おさむ

大野 修

プロフィール

靴下にまつわる出来事…

履いていた靴下に穴が開いた。
これで稼動可能な靴下が4足になってしまった。

「これはいくら何でも買いに行かなければ…」

僕は早速、安売りで有名な雑貨屋へと足を運んだ。
そこでプール用の水泳帽を400円で買えた記憶があったためだ。
(よ〜く見たら帽子の裏には『○年○組』と書いてあったが…)

【男のおしゃれは足元から!】
と書いてあるコーナーに踏み込んで色々と値踏みをしてみる。
《2足500円〜》《3足1000円〜》

「ちょっと予算に合わないなぁ…」
僕の予算は5足で1000円、しかもブランド品なら、なおよろしいっ!
という誠に自分勝手なものであったため、買い物は不調に終わった。
(ブランド品に縁が無いので、靴下なら…という魂胆だった)

すごすごと家に帰ってきた僕はひらめいた。

「ネットオークションなら格安の靴下があるかも(^0^)
 しかもブランド品なら、なおよろしいっ!」
早速、ネットークションのページにアクセスすると…。

靴下の宝庫だった。

《バーバリーの靴下 色違いで4足1000円〜》
《ポロの靴下 10足1円〜》
《アルマーニの靴下 5足10円〜》

『1000円』『1円』『10円』と書いてあっても、
勿論オークションだからその値段で買えるわけではない。
その値段がオークションスタートのときの値段と言うわけだ。
だから人気のある商品はどんどん値段が上がっていってしまう。

《バーバリーの靴下 色違いで4足1000円〜》
に狙いを定めた僕は予算ぎりぎり一杯の『2000円』と打ち込むと、
念をこめて「おりゃ〜っ」と送信ボタンを押した。

5分後…。

オークションサイトから
【高値更新されました】というメールが届いた。
やはり人気のある商品は価格が上がってしまうようだ。

その後はどの商品に入札しても
【高値更新されました】の繰り返しですっかり参ってしまった。

「安くブランド品の靴下を手に入れようなんて甘いのかなぁ」
と反省しながら魂の抜けたような僕の目に飛び込んできたのは…。

《ブランド靴下3種 10足で980円即決!!》
※即決=『980円』で入札したら競争なしで落札できるという意味

「なっ!なにぃ!これこそ神の思し召しに違いないっ!!」
とばかりに説明文と商品の写真を見ると、なかなかよろしい。
《倒産したお店から現金仕入れ!だから安い!》
靴下の色もグレー・ダークブルー・ブラックと揃っている。

こんな商品に他の人はなぜ入札しないのか??
頭に全身の血のおよそ80%がのぼった僕はそんな疑問も持たず、
「980円で10足ということは1足98円かっ!でかしたっ(誰が?)」
と、正常な判断力を失った状態のまま『980円』で入札した。

当然落札!

30分後に出品者からメールが届き
「落札ありがとうございます。出品者の○○と申します。
 …(中略)…
 つきましては申し訳ございませんが、送料500円をご負担下さい」
商品代980円+送料500円=1480円で商品を送ってくれるとのこと。

1足あたり98円から、1足あたり148円と
値段が一気に1.5倍になってしまったが、まだ予算内である。

ブランド品の靴下…ブランド品の靴下…ブランド品の靴下。

早速、電子取引の出来る銀行から1480円を振り込み、
こちらの住所や入金した旨を出品者にメールで送った。
「何と言う完璧な取り引き…他の人の目はふし穴よのぅ」

有頂天になっていた僕は商品の写真を見て妙なことに気付いた。 
写真に写っている靴下のブランドの“つづり”がおかしいのだ。

『POLO』
英国貴族のスポーツ・ポロの競技が縫いこまれたブランド。
しかし、不鮮明な写真をよ〜く見てみると…。

『PELO』

「こっ、これは『ポロ』ではなく『ペロ』…」

『BURBERRY』
こちらも英国貴族御用達で、チェック柄が特徴のブランド。
しかし、不鮮明な写真をよ〜く見てみると…。

『BURVERRY』

「こっ、これは『バーバリー』ではなく『バーベリー』…」

『ARMANI』
イタリアの有名ブランドで80年代に流行した高級スーツが有名。
しかし、これも不鮮明な写真をよ〜く見てみると…。

『AROMANI』

「こっ、これは『アルマーニ』ではなく『アロマーニ』」

ここまで来ると笑うしかない。
どの靴下にも馬だか牛だかのような同じ模様の刺繍が入っていて、
オークションに参加している人たちはそれを見抜いていたのだ。

「何という完璧な取り引き…他の人の目はふし穴よのぅ」
ではなく、
「何という間抜けな取り引き…他の人の目は正しかった」

まぁ、1480円だし、靴下は履ければよろしいので、
今回は笑い話として、送られてきたら喜んで履こうと思っている。

ちなみに大学時代の友人は
もっとシュールなブランド品に出会ったことがあるという。
韓国の東大門市場(トンデムンシジャン:大市場)で、
見かけは『GUCCI』(グッチ)そっくりのバッグを売っていた。

おまけに定価の10分の1位の値段で。

不思議に思った友人が、市場のおばちゃんのマークをかいくぐり、
バッグの裏に縫い付けてあるブランドロゴを確認したところ…。

『GUTS』

『グッチ』ではなく『ガッツ』と書いてあったそうだ。
それもマジックで。

靴下をめぐる、ごく最近のある日の思い出である。

2005.04.01 | コメント[0]トラックバック[0]